証券ビュー

アンコール伊勢町

脇役差し引きプラス 踊り場をしのぎ本格化のマップ (2019.02.22)

 小反落で始まり後場反発。日経平均小陽線の引け。下値切り上げが続く。前日ダウ63ドル高に織り込まれたFOMC議事録要旨が後押し。FRBの資産縮小計画を追認するもので、ロイターが伝えた米中協議合意も期待材料。主要な構造問題のうち「6つの覚書が準備された」という。外資の買い戻しが入り、日米TAG(物品貿易協定)にもポジティブな場味。週末ダウ9週連続陽線が見込まれる一方、日経平均5連騰でも上出来。日本は欧米や中露、新興国に対し脇役に過ぎないためだ。米中合意が実現しても覆水盆に返らず。英国とEUが離脱後の打開策を描けず。ベネズエラの混乱収拾にめど立たず。さらに、27~28日の米朝首脳会談後、朝鮮半島統一に向けて在韓米軍撤退などネガティブな材料と差し引きプラスに持ち込む場面。日経平均先物によると、大証の引け2万1440円(+0.09%)に対し夜間取引1450円、シカゴ円建て1465円。ダウ先物も2万6024ドル(+0.23%)と小確り。VIX恐怖指数13.96(-6.18%)が行き過ぎだ。昨年11月お試し期間を過ぎ、2月踊り場をしのぎ、3月本格化のマップ。比較的順調で3、4月落とし穴にはまりそうな地合いだ。ベトナムのドイモイ(刷新)が北朝鮮の独裁体制に馴染まないといわれ、中国の独裁体制も1978年の改革開放路線以来40年。人権と経済の自由が共産党に握られ監視社会。とっくに崩れるはずが崩壊しないという。在米中国人学者の分析が面白い。結論からいうと、克服困難な経済・社会的難題に直面。今後20年衰退が続きL字型。Lの横棒が右肩下がりのまま。衰退し崩壊しない。理由が奮っている。資本主義の廃絶を目指す共産党が社会主義体制の失敗を経て資本主義に切り換え、共産党政権の統治を維持しているため。同時に共産党の官僚と親族が市場を通して手中の権力を行使。大規模に企業、不動産、金融など支配し中国社会大半の富を掌中にした。共産党資本主義の略奪を理解しないと、繁栄から衰退のプロセスもわからない。衰退するが崩壊しないのも中国モデルの宿命という。フォーブズによると、米国も面白い。マンガー(95)・ゲイツ(63)・バフェット(88)3氏が長期的に楽観説をアピール。連邦政府の公的債務22兆ドル(約2430兆円)も心配ない。大国は時期がくると落ちぶれる。ローマ、大英帝国然りと達観。米中対立について、両国が折り合うと非常に大きなメリットがあるという。それに、アマゾンはまだ伸びる。ベゾスCEOを高く評価し、成長に向けて長い道のりがあると述べた。既得権の温存とも受け取れる。市場が踊り場から本格化に向かう矢先、耳寄りな情報ではある。
 21日の日経平均32円高。大引け2万1464円。TOPIX1631変わらず。東証一部の出来高12億0300万株、売買代金2兆2400億円。値上がり1029(値下がり1000)。10年債-0.040%変わらず。米10年債2.659%(+0.014)。上海総合が2751(-0.34%)で引けた。マザーズ指数の引け904.55(+1.54%)。上放れた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。バイオ関連のギアが上がった。(了凡)