ひと相場終わった直後 日本も持ち出し経済合理性決め手 (2019.02.12)
前週末続落。日経平均小陰線の引け。SQ値2万0481円を下回った。7日ダウ220ドル安(一時389ドル安)を受けたもので、8日同63ドル安。先安感が尾を引いている。7日、英中銀と欧州委員会が成長見通しを下方修正。3月1日の貿易協議期限まで米中首脳会談なし。米国で高まる大企業や富裕層増税のポピュリズムなどネガティブな週末。8日、延長上。決算発表を終えた主要企業が1~3月、4~6月期も減益懸念を表明。FRBの利上げ後退が唯一ポジティブな材料という。日経平均先物によると、大証の引け2万0290円(-2.08%)に対し夜間取引0250円、シカゴ円建て0325円。ダウ先物2万5101ドル(-0.12%)。加味すると、3連休明け35円上鞘になる。前週末窓を空けて下放れ、SQ値のほか25日移動平均線2万0528円も下回り、一目均衡表の基準値2万0111円が次のめどという。12日、1月の工作機械受注が発表され中国の動向がわかるほか、14日に10~12月期GDPと中国の1月貿易収支。15日には米鉱工業生産(1月)も新たな手掛かり。自前の材料が限られ、外資に翻弄されている。昨年5月16日、天王星がおうし座に移動。暮らしに劇的な変化が起きる旨述べた。84年周期で一つの星座に約7年とどまる経緯から戦後のクライマックス。昨年5~11月お試し期間、同12~2月踊り場。そして、3月以降本格化のプログラム。前週手詰まりからマイナスとマイナス材料でプラス。ひと相場終わった直後だ。マクロでも、米中対立に矛先が鈍いため弱気が多い。8日、東証の空売り比率48.7%。3ヵ月ぶり高水準。08年以来44営業日連続40%超となり新記録という。欧米も似かよっており、積み上がった空売りが独立変数。3月にかけて仕掛けの売りが予想され、伸るか反るか正念場がやってくる。10連休前後折り返しと述べた。7年後、終わりの始まりを見越した前哨戦とみられ手返しの買いパニックが従属変数。半値戻しが目安だ。米中対立やブレグジット、ベネズエラの混乱など間際までやり合って物別れ。日本も持ち出しだが、市場の経済合理性が決め手だ。持ち堪えられるかどうか、我われ自身にかかっている。幸か不幸か、リーマンショック以来米国をリードしているGAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)。昨年10月ダウ最高値更新の主役。アップルとアマゾンが初の時価総額1兆ドルを突破した。2つ合わせ経済規模で日本の半分に相当する一方、米国で新規事業の数が過去40年で半分に減ったという。GAFAが世界の富を米国に運んでいる現状から中国が対抗。GAFAの敵もGAFAといわれる。
8日の日経平均418円安。大引け2万0333円。TOPIX1539(-29)。東証一部の出来高14億6300万株、売買代金2兆8300億円。値上がり288(値下がり1801)。10年債-0.030%(-0.015)。米10年債2.632%(-0.023)。マザーズ指数の引け853.22(-1.97%)。IPO待ちだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。中国は官製需要の限界と一人っ子政策の禍根により行き詰まるという。(了凡)