大詰め迎えた日柄整理 節分には白黒つきそうな情勢 (2012.01.16)
13日から固唾を呑む展開。先物の買い戻しで始まった。12日スペイン100億ユーロ、イタリア120億ユーロを巡る国債入札上々。ユーロ買い戻しを受けたもので、ECBのオペ成功を好感している。寄り付き外資系540万株売り越しに対し、SQ15万株買い越しと伝えられ、指数先物、指数オプション、ミニ1月物合成による一時的な印象。問題はこれからだ。「欧州危機」と「中東危機」が今後資金の流れを左右するためで、中国の春慶節22~28日が転機と述べた。23日が新月だけになおさら。月末のダボス会議でグローバルリスク2012年版を公表するという。欧州や中東危機の中味を知っている連中が知らないふりして議事進行をはかっており、スペインやイタリア国債入札もECBが刷らずにユーロを振り込んでいるだけ。ほかに打つ手がない。本尊は事前に材料を握っており、ヘッジファンドが先物でレバレッジを利かし一網打尽の構え。必ずしもうまくいっていない。日経の13日付5面に中国と日本のCDS保証料率が出ていたが、日本の場合、昨年12月中旬1.2%から今月1.5%まで上昇。牽制とはいえ、ヘッジファンドの国債先物売りが気になるところ。いずれ日本、米国を揺さ振りにくる。受け売りだが、21世紀は国債、社債、住宅ローン、その他証券や金利、通貨までCDSが縦横にかかり、実物取引をリードしている。12日述べたように、CDSはゴールドマンがサブプライム下落の後釜に開発した金融工学の新商品。たとえば、額面1兆円の国債。3%のCDS300億円の価格は、破綻リスクが高まり期間1年の保険料率が12%になると4倍の1200億円。15%なら1500億円に跳ね上がる。CDSを売り保険料収入を得た金融機関は、実際デフォルトになれば額面保証する義務があるものの、通常1年が期限のため、保証しながら保険料収入を得られるという際どい商品。PIIGS債に目をつけ、仲間の格付け会社と組んで荒稼ぎしているように見える。欧米で住宅証券がブームになったのはCDSによるもの。ヘッジファンドは運用不振に伴う解約に追われ、PIIGS口火にユーロ債を先物売り。1~3月15兆円、ユーロ圏全体で25兆円満期償還が始まったばかり。「中東危機」と両建てで日柄整理の大詰めを迎えた。節分を目安にしていたが、中国が春節に入る22~28日目鼻がつきそうだ。叩いて上げると思ったが、上げて叩く素振り。和戦両様で進むほかない。
日経平均は114円高。ユーロ安一服を手掛かりに8500円の引け。出来高16億9200万株、売買代金1兆600億円。SQ値8470円(昨年12月8478円)、同1億7900万株、1800億円という。 ■■■■■■(****)の底入れが大阪の夜明け。維新の会と連動している。大阪市24区の区長選に全国から700人超の立候補。13日発足した野田改造内閣よりずっといい。出来が悪いと馘になる。■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)の経過よし。■■■(****)は底固めに入った。■■■■(****)がじれったい動き。自然発火しそうな雲行きにある。いずれにしても、22~28日出番待ち。16日から前哨戦しきり。叩いてくるとバトルの合図。節分には白黒つきそうな情勢になっている。(了凡)