真価問われる1年後 半値戻しならず年明け早々転機 (2019.01.01)
納会反落。日経平均小陽線の引け。7年ぶり陰線になった。バブル崩壊後、陰線を引くと翌年すべて陰線だけに1年後真価を問われる。発会が28日ダウ76ドル安(一時243ドル高・157ドル安)の延長上。日経平均先物1万9915円(120円安)を加味すると100円前後下鞘。NYが2日初商いで3日ADP全米雇用報告とISM製造業景気指数の発表を受けた後、4日スタート。昨年12月の米消費者信頼感指数が落ち込み安寄りとみられる。戌(いぬ)笑うはずの昨年、戦後東証再開6度目にして1970年以来48年ぶり下落。踊り場を物語るもので、今年から亥固まり子繁盛、丑躓く3年も正念場。昨年のデータによると、外資が現物と先物計13兆円売り越しに対して日銀6兆円(ETF)買い越し。個人は2月第1週7458億円買い越し、12月第3週まで累計1991億円売り越し。株のほか債券、原油など勝者なき1年といわれた。昨年10月から仕掛けの売り崩しが目立ち同12月本格化。みずほ証券によると、経済物理学モデルで計算した臨界点が1月末という。米国発が泣きどころ。昨年12月26日述べたボーダーラインのダウ1万9412ドル(黄金分割)に共通するもの。米中対立やQE(量的緩和)・QT(同引き締め)、トランプ政権による混乱など枝葉に過ぎないという。世界景気の減速、原油先物安など逆風を手掛かりに売り崩し。乱高下の挙げ句、三角もち合い下放れというわけだ。昨年12月25日現在、割安なPBR(解散価値)0.99倍に予想PER10.7倍も無力。需給好転待ち。米中対立に勝者なく、中国の成長率が6%を下回るとアジア全域に悪影響が及ぶという。1月初旬に米中が通商問題を巡り交渉するほか、英議会がブレグジット案(EU離脱)の審議再開。日米も同下旬から通商協議が始まる見通し。米政府機関一部閉鎖も予断を許さず、事態好転待ちでもどかしい。昨年12月、G20(アルゼンチン)から帰途につく首脳が全員政権存亡にかかる危機を抱え、米4強FAGA(フェイスブック・アマゾン・グーグル・アップル)然り。創業者の多くが世界の破壊を自ら使命と考えているフシも伝えられる。ドイツ銀がXマス直前、マネーロンダリングの疑いで家宅捜査の憂き目。上場来安値を更新(PBR0.23倍)したのも気懸かり。市場のセンチメントが弱い。このため、天王星の84年周期を仮説に1~3月乗り切る構え。昨年末、日経平均の最高値3万8915円から2009年7054円を安値に半値戻し2万2984円を回復できず。前年に続きザラ場更新にとどまったことから、半値押し半値戻しで検証できる。節分から彼岸にかけて2000~3000円レベルの急反発が見込まれる。
納会の日経平均62円安。大引け2万0014円。TOPIX1494(-7)。東証一部の出来高11億9500万株、売買代金2兆0200億円。値上がり891(値下がり1166)。3月限が1万9840円(-0.90%)の引け。夜間取引9900円、シカゴ円建て9890円。ダウ先物も2万3047ドルと弱含み。10年債-0.010%(-0.030)。米10年債2.716%(-0.044)。上海総合が2493(+0.44%)で引けた。マザーズ指数の引け812.32(-1.74%)。1月にも転機を迎える。値上がり率ランキングによると、関係分で■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)など。年明け早々転機がやってくる。(了凡)