持ち堪えるのが先決 バブル崩壊の兆候主因に下値模索 (2018.12.20)
先物安を受け続落。日経平均小陰線の引け。下値模索になった。18日ダウ82ドル高(前日507ドル安)、NY原油先物46.24ドル(7.3%安)の影響が大きい。信用リスクの増大といわれ、量的緩和、資産インフレ、景気刺激のメカニズムが逆回転。バブル崩壊の兆候が主因という。19日上場された■■■■■■(****)安値引けに顕著で、いきなり公募価格1500円を15%下回った。FOMC、FRB議長会見に逆風とみられ、利上げを止めても効き目がないという。資産インフレを止めたのが量的引き締めにあたるため。19日付日経夕刊7面「十字路」(信用リスクと米国経済)にくわしい。要約すると、ジャンク債に始まる社債利回りの上昇は、国債利回りの低下と同時に起きた。社債や株式が売られ、国債が買われている。リスク回避志向が高いため、財政と経常赤字が拡大する中で国債利回りが低下するほど資金シフトが大きい。原油価格の急落がインフレからデフレ懸念に変え、進行中の資産デフレを後押し。逆資産効果に拍車をかけた。バブル崩壊後、新たな量的緩和で再び資産インフレが可能か課題という。18日、米財務長官が米中協議来年1月に調整。合意文書同3月1日期限を表明。世界景気が伸び悩む中で半導体中心に設備投資が鍵を握るだけに、米中歩み寄りがないと共倒れ。景気減速から後退になりかねない。市場は10月以降減速を織り込み、後退まで手が回らない。ファーウェイ副会長逮捕に至った米中対立の激化を物語るもので、世界各地の消耗戦もあおりを受ける。リーマンショック10年、伸び切った量的緩和が転機を迎えたわけで、3年前の原油先物20ドル説まで飛びかっている。してみると、日経平均の3月安値2万0347円が下値の目安。米国も同ダウ2万3533ドルに相当し、高値から20%(黄金分割19.1%)押しが弱気相場の経験則だ。12月19日現在、日経平均14.2%、ダウ11.8%押し。抜き差しならないところにきた。日経平均先物によると、大証の引け2万0920円(-0.71%)に対し夜間取引0930円(+0.05%)、シカゴ円建て0920円(-0.24%)。ダウ先物も2万3760ドル(+0.64%)と比較的確り。VIX恐怖指数25.12(+2.45%)が敏感。売られ過ぎのサインが出ていることも事実だ。折から、東電HD(9501)の取組好転。14日現在、信用倍率1.27%。以前原油20ドル台で採り上げ化けた経緯から本格高。■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)も半値押しのチャンスだ。
19日の日経平均127円安。大引け2万0987円。TOPIX1556(-6)。東証一部の出来高17億3900万株、売買代金2兆8000億円。値上がり883(値下がり1171)。10年債0.035%(+0.010)。米10年債2.816%(-0.008)。上海総合が2549(-1.05%)で引けた。マザーズ指数の引け885.94(+1.16%)。出直る公算が大きい。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)など。彼我ともに、持ち堪えるのが先決だ。(了凡)