売られ過ぎのサインⅡ 半値押しと半値戻しで乗り切る (2018.12.18)
週明け反発。日経平均小陽線の引け。後場伸び悩んだ。買い戻し一巡によるもので手詰まり。後場の日中値幅52円。膠着状態になった。週前半FOMC、中国の中央経済工作会議待ちという。売買代金が3ヵ月ぶり低水準。Xマス休暇を控え薄商いで物足りない。電気とガスが買われ、保険、陸運、不動産が続いた。5日移動平均線2万1489円を上回る一方、25日平均の騰落レシオ79%台から売られ過ぎのサイン。きっかけ次第で持ち上がる公算が大きい。日経平均先物によると、大証の引け2万1450円(+0.70%)に対し夜間取引1380円(-0.33%)、シカゴ円建て1375円(+0.71%)。ダウ先物も2万4150ドル(+0.09%)と小動き。VIX恐怖指数22.10(+7.2%)を加味すると警戒感がうかがえる。ファーウェイ事件が物語るように、米中トップさえ見通しがつかず、仕掛けた方に分がないという。日中の場合、2010年海上保安庁が尖閣付近で操業中だった中国漁船の船長逮捕。後日、フジタの社員4人が軍事管理地区の違法撮影を理由に中国で拘束され、船長釈放と人質交換で手打ちにした経緯が伝えられる。うやむやでお粗末だが、真相解明に値しないし、勝ち負けを争っても意味がない。受け売りだが、ファーウェイ排除を表明した米国、日本、オーストラリア、ニュージーランド。これに、欧州の英仏独が追随し世界のGDP半分以上。その理由が安全保障という。今回逮捕されたファーウェイ№2のCFOにしても、実父が創業者で中国人民解放軍の元軍人。ファーウェイとZTEに中国政府と密接な関係が指摘され、日本政府の措置もサイバー攻撃を防ぐ狙いという。ファーウェイが世界のGDP半分以上の国から排除され、米中対立が決定的になったのが現状。Xマスどころか、年明けになっても埒があかないこと請け合いだ。米中内憂外患に異論なく消耗戦が定着した。そこで、■■■■(****)を一部利食い。原油先物と並びで様子をうかがう場面。10月高値から僅か2ヵ月で3割急落し、この儘収まるはずがない。巷の経済変動に市場の反応が鈍くなり、何か大きなバックボーンに取り込まれた印象。売られ過ぎのサインⅡが何をもたらすか興味深い。混沌としてきただけに、半値押し半値戻しで三角もち合いを乗り切るわけだ。米中対立のはざまで世界中てんやわんや。「来年3月本格化」の意味もよくわかる。
17日の日経平均132円高。大引け2万1506円。TOPIX1594(+2)。東証一部の出来高13億6200万株、売買代金2兆0600億円。値上がり648(値下がり1420円)。10年債0.030%変わらず。米10年債2.882%(-0.010)。上海総合が2597(+0.16%)で引けた。マザーズ指数の引け911.58(-3.23%)。出直しだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。18日取材のため、19日付本欄を休載します。天王星とおうし座の巡り合わせによると、米中間選を境に後の祭りだけに、じたばたしても始まらない。(了凡)