投機筋が仕掛け売り 実体経済と乖離し反動が見込まれる (2018.12.06)
続落の後下げ渋り。日経平均小陽線の引け。安値圏でもみ合った。4日ダウ799ドル安によるもので、3日米債券市場の逆イールド(長短金利逆転)がきっかけ。戦後、米国で9回あり発生後6ヵ月から2年で景気後退といわれる。5日、ブッシュ(パパ)元大統領死去に伴う「国民追悼の日」でNY休場だけに頭を冷やす場面だ。ダウが10月3日上場来高値2万6828ドルをつけ、1ヵ月ぶり下げ幅ザラバ800ドルを超えたものの、下落率7%。前日述べたように、仕掛けとみられる。足もと逆イールドが確定したわけでなく、10~12月期米経済2%後半の成長を加味すると、リセッション断定に時期尚早。逆イールドが必ずしも景気後退をもたらすと限らない。今週末の米雇用統計と来週SQを勘案し吟味するところだ。探ってみると、昨年12月ビットコイン相場が急騰した背景に似ている。ヘッジファンドはじめ投機筋が短期間に大損の穴埋めを狙ったものと考えられ、国際商品や米財務省証券の売り持ちでかぶった持ち出しを取り戻す動きだ。G7やAPEC、G20など問題が何も解決しないのに、イールドカーブを悪玉に株安や景気後退を説くメディアの軽口に閉口する。前日の日経平均538円安が7連騰で1069円上げた半分に相当し、アルゴ取引の一端もうかがえる。投機筋は年末の流動性低下を見越した債券市場で短期債を売り、返す刀で長期債を買うリカバリーショットに味をしめた。しかし、実体経済と乖離した分反動が見込まれ、米雇用統計やSQを通じて株高と米10年債上昇を促す公算が大きい。日経平均先物によると、大証の引け2万1880円(-0.86%)に対し夜間取引同、シカゴ円建て1890円。ダウ先物も2万5143ドルと確り。それに、VIX恐怖指数が20.74(+26.16%)に跳ね上がり急ブレーキ。6、7日オペック総会、11日英議会ブレグジット協定案採決を見守っている。5日ニューカレドニア沖合でM7.6の地震が伝えられ、7日新月にもテロと地震の情報を入手した。お金と革命を巡るもので、天王星84年・おうし座7年周期の宿痾。お試し期間から本格化の踊り場。何が起きても動じないことだ。■■■■■■(****)のシャイアー買収6兆6000億円承認然り。懸案が次第にエスカレート。来年3月、やむなく時間切れ。日本は年明けから暮れ、再来年も五輪準備に追われ、お国のことで目一杯。海外の懸案にとやかく口出しできないところが幸運。独断や偏見から客観情勢に学ぶわけで必ず出番がやってくる。
5日の日経平均116円安。大引け2万1919円。TOPIX1640(-8)。東証一部の出来高14億6300万株、売買代金2兆5000億円。値上がり590(値下がり1469)。10年債0.060%(-0.005)。米10年債2.911%(-0.002)。上海総合が2649(-0.61%)で引けた。マザーズ指数の引け1012.02(-0.47%)。強気だ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。半値戻し2万2709円をつけるはずだ。(了凡)