証券ビュー

アンコール伊勢町

ヘッジファンドの目論見 国債先物売りとCDSで丸儲け (2012.01.11)

3連休明け小確り。買い戻し一巡から模様眺め。13日のSQを前に一進一退となった。12日のECB理事会が焦点というが、9日メルコジ会談でEU新条約3月1日までに署名と伝えられ先送り。事態の深刻さにひきかえ、両首脳の明るさに違和感。12日以降PIIGS債償還、借り換え入札がこなれるかどうか市場が決めることになった。ヘッジファンドの目論見通りとみられ、昨年からPIIGS債先物売りとCDSで丸儲け。国債の下落をネタにもっともらしい材料を嗅ぎ回っている。6日のロイター電でインド各紙が「ユーロが崩壊した場合EUの分裂につながり、それが欧州だけでなく世界の金融システムにも破壊的な事態」とソロスのプロパガンダを紹介。ユーロ危機は彼らの金儲けと表裏一体になっているようだ。ヘッジファンドは昨年からソブリン・リスクがテーマといわれ、そちこち国債の先物売りで利益を確保。日本も標的という。現物より大きい国債先物市場によるもので、彼らは30倍以上のレバレッジをかけ相場を売り崩すのが常。海外勢は現物シェア5%に過ぎず、日本国債が彼らの売りで暴落することはないとの通説を裏切るもの。9日付で日本の貿易収支が昨年11月31年ぶり赤字になり、2010年代半ば経常赤字もと述べた日経も怪しい。それにJPモルガンのチーフエコノミストも、歳出削減と増税で財政再建の道筋をつけないと国債利回りが上昇すると肩入れ。ソロスの子分みたいだ。主因は、1971年のニクソンショックからペーパーマネーになったドル。当時1オンス35ドルだった金価格が現在1600ドル。1バーレル1ドルだった原油価格も100ドル。ドルは40年後に金で2%、原油では1%の価値。前者は年率9.4%、後者が11.6%下落したという。にもかかわらず、日本と中国が受け取ったドルで米国債を買うため延命。それでも双子の赤字が減らないため、昨年8月初の米国債格下げが決まった。08年9月以降、世界の金融機関のバランス・シートは日本を含め信用できない。リーマンショック後、大半タックスヘイブンに不良債権飛ばし。時価会計を棚上げしたためで、米国のシティバンク、バンカメ、ゴールドマンや欧州主要20行、日本でも■■■■■(****)、■■■■(****)など底割れに等しい体たらく。株価と社債のCDSを見ると深刻さがわかるという。

日経平均は31円高。3日ぶりに反発し8422円の引け。出来高16億6200万株、売買代金9200億円。週明け海外株高に鞘寄せし小動きのまま。往生際の悪い■■(****)と■■■■■(****)が値上がりランキング5、7位に入った。ひいきの■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)確り。■■■■■■(****)、■■■■(****)然り。■■■(****)が癪で仕方ない。■■(****)、■■■■(****)も薬価引き下げを織り込んだだけに創薬関連出番待ち。積年の鬱憤がたまってきた。今年後半から上昇運という。ところで、根強いホルムズ海峡封鎖説。かつてのイラク同様、イランの核兵器開発を口実に米欧のやらせといわれ、第4次中東危機を煽る向きがいる。原油はじめ資源エネルギー、穀物、金、金属など高騰が予想され、イランのバックがロシアだけに「中東危機」も考えられる。いずれにしても1、2月何か起こす気配。「欧州危機」と2本立てになりそうだ。(了凡)