材料出尽くし消化難 2番底探り月末にかけて半値戻し (2018.11.15)
小反発。日経平均短陰線の引け。2番底を探る動きだ。反転の手掛かりが見当たらず、13日ダウ100ドル安をこなすのが精一杯。中国経済減速、原油先物安のほか、英国とEU離脱協定暫定合意。伊政府がEUの予算修正を拒否するなど消化難。14日発表された国内GDP実質1.2%減(7~9月期年率)も胃にもたれる材料だ。需給関係によると、8、9月踏み10、11月投げが現実になった。出来高の約7割を占める外資が主因。彼らの日本株売り10月4.2兆円(年累計11兆円)といわれ、対する国内勢他力本願。文化の違いもありソリが合わない。例えば13日前場、材料が大半海外にかかわらず日経平均3.2%安。アジアトップで震源のダウ2.32%、ナスダック2.78%安を上回った。アクティブに続きパッシブなファンドもフルイにかかり、翌日最初に市場が開く日本で持ち高調整売り。米10年債が3・2%前後で突っ張っているだけに持っていられない。ファンダメンタルズが悪化すると即刻売りの模様。彼らは金儲けにドライだ。日経平均先物によると、大証の引け2万1820円(+0.28%)に対し夜間取引660円、シカゴ円建て665円。ダウ先物も2万5215ドル(-0.45%)と安い。逆にVIX恐怖指数が21.11(+3.23%)に上がった。このため、前日述べた10月26日の安値2万0971円が下値の目安。2番底の末、月末G20・米中首脳会談にかけて半値戻し2709円が見込まれる。14日入手したのが米国企業の金融事情。マレーシア首相が前政権の資金流用を巡り、ゴールドマンに政府系ファンドの手数料約670億円返還を求めているが、10年前リーマン生贄に難を逃れ臆面もない。米国企業の8割が金融業といわれる。日本を含め世界的な超低金利が30年続き、GEやGMのほかアップル、アマゾンなど米国を代表する大企業が金融シフト。役員報酬が巨額にのぼる一方、年金運用も鰻登り。ざっと10年好景気が続きリーマンショックを吸収したように見えるが、今年の金利上昇で社債発行による自社株買い頭打ち。年金運用も逆回転に見舞われ、退任するCEO(最高経営責任者)や役員が急増する見通し。本当の危機が始まるという。日本では■■(****)が前触れ。気になる情報だ。値上がりセクターを見ると、電気・ガスと空運が目立つ。13日、NY原油先物が12日連続安となり1年ぶり55.69ドルの安値。燃料コストが大幅に下がるのを好感したもの。関係分の■■■■(****)が630円で引けた。600円どころで伸び悩み、売り叩いた向きが買い戻しを思案している。
14日の日経平均35円高。大引け2万1846円。TOPIX1641(+2)。東証一部の出来高14億3200万株、売買代金2兆4900億円。値上がり756(値下がり1292)。10年債0.105%(-0.005)。米10年債3.136%(-0.006)。上海総合が2632(-0.85%)で引けた。マザーズ指数の引け948.79(-1.04%)。相変わらず強気だ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。米国が材料出尽くしで下げた分割安になった。(了凡)