1、2月何か起こす 日本も今の米国と似た状態 (2012.01.09)
膠着状態のまま小動き。大半見送られた。5日NYダウ2ドル安が物語るもので、6日米雇用統計改善も織り込み済み。12日から本格化するユーロ圏の国債入札が焦点になった。6日ロイター電の入札日程を10段で伝えた日経も首ったけ。1~3月、6月も集中するためで、早々3月に繰り延べが決まったギリシャ支援約13兆円が手掛かり。端からPIIGS債満期償還困難とみられ、12日以降スペイン3年債はじめプログラム途上で札割れ。おのずとドクターストップがかかる。3月まで読めば、事実上ギリシャ支援打ち切り。昨年東日本大震災が起きたように、小康を取り戻した市場も転機を迎える。このため、円ドル74~71円、円ユーロ90円を目安と見ているわけだ。FRBが2010年11月から11年6月まで禁じ手の量的緩和に踏み切り、延べ48兆円米国債を買い取って米政府の財政赤字(新規国債128兆円)を支えたが、日本も短長期債平均満期6年950兆円の償還がきつい。1年に158兆円を数えるためで、毎年40兆円以上増加しているだけによくわかる。政府は現金で支払わなければならない。期待金利が上がり、借り換え債の発行ができないと、数ヵ月デフォルトに陥るしくみ。ちなみに、米国は政府保証の住宅証券850兆円を含めば1000兆円規模の含み損があり、金融緩和第3弾を念頭に入れると2012、13年中に再びデフォルト懸念。1年で財政赤字が120兆円増加するため2年もたないという。現在、世界の金融決済1日500兆円。このうち6割ドル、3割がユーロといわれ、まずユーロ、次にドルが基軸通貨の座を降りる見込み。してみると、正月早々緊張する。1、2年たつとガラガラポンも考えられるためで、7~9日の3連休のんびりしていられない。6日述べたように、やがて日銀も禁じ手の量的緩和に追い込まれ、今の米国と似た状態になるためだ。国家財政が破綻するとインフレ。ものによると、ハイパーインフレ。世界中高齢化して年金、医療、介護需要がかさむだけに悩ましい。どの国も財政再建を唱えながら政府債務が膨らむ一方。実質GDP1、2%成長では税率を上げ、福祉をカットしても回らない。たとえば、■■(****)。大本営発表と値上げ表明で興ざめだが、一時国有化して再建を目指すとしても、原発事故後遺症に伴う賠償責任を考えると、6日173円でもまだ高い。チッソが水俣病補償を完遂するため、今も苦しんでいるのを見ればわかる。相手が放射能だけに始末に負えない。同社を筆頭に電力各社すべて既得権にしがみつき見苦しい。
日経平均は98円安。後場GLOBEXが下押し、3連休を控え持ち高調整によるもので8390円の引け。出来高15億4000万株、売買代金8400億円。欧米、中国、日本でさえ大本営発表が続く一方、ネタも割れているのが現状でしらける。しかし、欧州を前衛に債務危機待ったなし。1、2月何か起きるというより起こす気配。十分注意を払うところだ。ここで間違うと取り返すのに骨が折れる。再三だが、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)中心に■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)の布陣。■■■■■(****)、■■■■(****)も立てセーリングクライマックスに備えるところ。引くに引けなくなってきた。いずれ日本株急騰まで読めるためだ。5日の10年債利回り0.985%。2%上がると国債10%下落。金融機関に95兆円含み損が出るという。(了凡)