アベノミクスに注文 米中間選境に行き過ぎた振り子戻る (2018.09.21)
続伸で始まりもみ合い。日経平均小陰線の引け。2本連続並びの黒だ。弱気の虫のシグナルといわれ、前日空けた窓2万3481円が下値の目安。21日の日米貿易協議と30日沖縄知事選が新たな手掛かり。月末に焦点を持ち越した。20日自民党総裁選で安倍氏3選が決まったものの、石破氏が地方の批判を吸収し254票(安倍氏553票)と善戦。金融緩和、財政止まりのアベノミクスに注文がついた。構造改革を棚上げしたまま憲法改正にシフトしたと受け取られ、モリカケの不祥事や一連のセクハラも足を引っ張った。唯一外交の実績が北方領土や北朝鮮のほか、上々だった米国トランプ氏との馴れそめも頭打ちの気配。先進国、新興国挙げて№1止まり。拠って立つ№2がいない。このため、11月6日の米中間選を境にこれまで行き過ぎた振り子が戻る見込み。19日、ダウ158ドル高には中国の李克強首相が天津で米国に貿易戦争の対話を呼びかけたのも一因。買い戻しが広がり、一時ダウ最高値2万6616ドル(1月26日)にあと112ドルまで迫った。ところが、リード役のアマゾンが9月4日時価総額1兆ドル(111兆円)をピークに19日まで約6%安。アップルやアルファベット、マイクロソフトなどトランプ氏の追加関税措置にマイナスの反応が目立つ。同日発表されたアルゼンチンの実質成長率。4~6月期4.2%減と6期ぶり大幅なマイナスとなり干ばつ・通貨安が打撃という。それでも、上海総合が9月に入り初めて続伸。アルゼンチンの通貨ペソや南アのランド、トルコリラなど揃って買われた。しかし、米10年債が一時3.09%と5月以来の水準に上昇し、短期資金の目づまりが気になる。20日、日経平均が後場中頃一時90円安になったが、総裁選で石破氏が下馬評200どころか254票に達した反映。中央で国会議員票が8割超でも、地方では必ずしも安倍氏を必要としていない。最近主要メディアのフェイクニュースも珍しくないし、20日仮想通貨交換会社テックビューロから不正アクセスで67億円流出報道も緊張感がない。至るところ、目づまりになっている。前日述べたロン・ポール氏(83=元政治家)の発言が興味深い。米国は罪にはまった。制裁や圧力により顧客になるはずの他国を犠牲に生活水準を向上してきた。この結果、米企業は労働力を使い世界の市場で競争することができなくなった。現在のバブル。最後の歴史的横取りを狙ったもので、株価を市場最高値にすると同時に空売りが入る。その時までトランプ氏が暗殺されなければカラクリをかぎつけるという。ダウ最高値更新が次の目安。荷を軽くして10月を迎えるやよし。徹頭徹尾前向きだ。
20日の日経平均2円高。大引け2万3674円。TOPIX1787(+1)。東証一部の出来高16億7300万株、売買代金2兆9800億円。値上がり1090(値下がり932)。12月限が2万3460円(-0.26%)の引け。夜間取引520円、シカゴ円建て515円。ダウ先物2万6490ドルとまちまち。10年債0.115%変わらず。米10年債3.070%(+0.005)。上海総合が2729(-0.06%)で引けた。マザーズ指数の引け1026.05(-0.42%)。来週が楽しみだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。外電によると、日本国民の73%が改憲に冷ややかという。(了凡)