米国1強の跳ね返り 売り持ちの買い戻しと逆イールド (2018.06.18)
前週末小確り。日経平均小陰線。買い一巡後伸び悩んだ。売り持ちの買い戻しとみられ、15日NYダウ84ドル安(一時281ドル安)。4日連続安となり後場下げ渋った。FRBの利上げに続きECBが年内量的緩和終了を表明し、再びアルゼンチン通貨安。一時1ドル27.85ペソ(前日比6%超安)をつけ最安値更新。貿易摩擦やドル高、米朝首脳会談など「米国1強」の跳ね返りがうかがえる。日経平均先物の夜間取引2万2780円、シカゴ円建て775円。NYダウ先物2万5092ドルにVIX(恐怖)指数も11.98%と甘い。週明け模様眺めで始まりそうだ。12日以降、米朝和平の取り組みが依然リスクに直面。北の非核化に対し米韓合同軍事演習中止や制裁解除、拉致問題など空回り。地についていない。15日、東証一部の値上がり768(値下がり1254)にとどまった。外資は6月第1週に日本株(現物・先物計)を3週ぶり買い越したが、年初から売り越し累計6兆7000億円。7~9月ショートポジション(売り持ち)の巻き戻しが伝えられる。節分・彼岸底を叩いた売り方の期日と符合するもので意外高の公算が大きい。しかし、米国の利上げで短期金利が長期を上回る逆イールド目前。15日、2年債と10年債の長短スプレッドが36.18まで縮小し、リーマンショック1年1ヵ月前の水準。あと2回利上げを加味すると長短逆転。後半株安が予想され米経済の落ち込みにつながる。アルゼンチンをはじめ新興国通貨が下落し世界株安の風が吹き始めたほか、新興国から米国に資金流入が加速して米長期金利上昇を抑制。逆イールドが繰り上がることも考えられる。市場の経済合理性がチェックポイントだ。14日、IMFが米経済2020年以降減速を表明。大型減税と財政拡大により、18年の成長率2.9%をピークに23年1.4%という。当然のことで、「米国1強」が頭打ちになると貿易摩擦の皺寄せ待ったなし。中国が水面下でケタ外れに悪い。2015年から人口オーナス入り。日本の失った20年に相当し、外資が逃げ出すとお手上げだ。米国に背中を押され北朝鮮に対話を持ち掛けたのは、北の核が瀋陽軍(旧満州の中国最大方面軍)に渡るのを恐れたため。ペンタゴンレポートにより満州と広東管区統合も伝えられ、南シナ海人工島支配に躍起という。ドイツ銀のデリバティブ残高7500兆円も悩ましい。米国シェールガスオイルと中国鬼城30億人分の「不良債権」が主因。ドイツは欲が深い。天災が頻繁でおうし座に入った天王星のいう通りだ。
15日の日経平均113円高。大引け2万2851円。TOPIX1789(+5)。東証一部の出来高16億8300万株、売買代金3兆700億円。9月限が2万2830円(+0.57%)の引け。10年債0.035%変わらず、米10年債2.921%(-0.014%)。上海総合が3021(-0.73%)で引けた。マザーズ指数の引け1151.85%(+0.49%)。19日が見ものだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。北朝鮮が日本の江戸時代と似ているだけに、1853年ペリー来航から維新まで14年の経緯をなぞっている。(了凡)