米中間選に向け意外高 5月から出来レース本番糠喜びも (2018.06.07)
模様眺めで始まり小動き。ハイテクの一角が買われ日経平均一段高。しめて値下がりが多い。前日述べた25日移動平均線2万2561円を抜き先物の買い戻しが主因。5日ナスダック最高値更新を受けたもの。■■■■■■■■■■■(****)と■■■■■■■(****)が日経平均を62円押し上げ、■■■■■(****)に■■■(****)の強含みもオマケつきだ。NYで「5月小型株、6月ナスダック指数が高い」といわれ気になっていた。結論からいうと、減税や利上げ効果を手掛かりに米国へ流れ込んだ資金をファンドが小型株やナスダック指数を吊り上げた模様。受け売りだが、5月30日まで1週間で59億ドル(約6500億円)を数え5週連続。逆に、欧州から45億ドル、新興国も20億ドル流出したという。1~3月ファンドの運用不振が5~6月日本株の売り材料と述べた。7~9月、昨年12月急騰したビットコイン相場の第2幕も考えられる。株のショートセル(短期の空売り)が予想外のショートカバー(同買い戻し)につながり、ビットコインの大幅な値上がりをもたらした。日本も影響を免れず、節分と彼岸底を叩いた売り方の期日が8~9月だけに意外高。米国が11月の中間選に向け、5日8州一斉に予備選へ突入したのと無縁でない。同日、世界銀行が来年以降景気減速見通しを発表。2018年の成長率3.1%に対し、19年3.0%、20年2.9%という。来年7月、リーマンショックを境に景気拡大が始まった09年から10年目。これまで最長10~11年説が太陽黒点の10~11年周期に見合うもので、日本の場合18年1.0%に下振れ。19年0.8%という。それに、12~13日FOMCでFRBが政策金利を0.25%引き上げると、物価上昇率の目標2%と肩を並べドル借り入れコストがゼロでなくなる場面。物価上昇と財政赤字拡大から米10年債上昇が気懸かりだ。割高な株を買い上げる根拠が後退するためで、彼らの手仕舞いに売り方の買い戻しが不可欠。イベント尽くめの6月をしのぎ7~8月売りたい強気と受け取れる。ロイターによると、中国の鬼城(ゴーストタウン)と米国のシェール業界に過大融資で身動きできなくなったドイツ銀の空売りが史上最大の規模。08年の金融危機に匹敵し超弱気。貸株が5%に達したという。一方、12日まで1週間を切った米朝首脳会談。当日、トランプ氏は非核化と見返りに署名なし。朝鮮戦争終結宣言を優先し、2回目以降詰めるという。要するに、肩透かし。糠喜びの公算が大きい。会談当日、金正恩氏にクーデター説が流れているのも興味深い。5月から出来レース本番。6月イベントをこなし7~8月に備える。
6日の日経平均86円高。大引け2万2625円。TOPIX1777(+2)。東証一部の出来高13億8900万株、売買代金2兆4300億円。値上がり963(値下がり1026)。6月限が2万2640円(+0.53%)の引け。夜間取引700円、シカゴ円建て690円。NYダウ先物2万4902ドル。10年債利回り0.045%変わらず。米10年債2.947%(+0.032%)。上海総合が3115(+0.03%)で引けた。マザーズ指数の引け1094.26(-1.48%)。夜明け前だ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。5月に噴火したキラウェア火山の影響が3~6ヵ月後日本に出るという。(了凡)