証券ビュー

アンコール伊勢町

頼りになるかどうか 米利上げ表明19~20年逆イールド (2018.03.23)

 安寄り後反発。後場、一段高になった。取引時間中に米株価指数先物が持ち直し、主力の買い戻しがきっかけ。現物のバスケット買いや立会外取引、年金買いの憶測など年度末特有の動き。つかみどころがない。21日FOMCの利上げ0.25%(年3回)を巡るもので、NYダウ44ドル安(一時250ドル高)に手詰まり感。むしろ、貿易摩擦に伴う中国やEUの報復が嫌気されハイテク安。週内にもトランプ氏の対中制裁が注目される。十中八九やらせといわれ、米国の経済運営がうまくいく見込みなし。主要な側近がそっくり入れ替わり、政策の要だったNEC(国家経済会議)委員長辞任から保護主義一色。早ければ26日、円高株安が予想される。海外のサイトによると、安倍政権も森友問題で進退窮まり向こう1~2週間という。来週正念場とみられる。21日の米利上げ表明にこだわると、2018年こそ外部の4回説をいなし3回に据え置いたが、4回予想が増えて3回と同じ6人で並んだ。3回以下と4回以上を分けると8対7。前回12対4から利上げ派が加速している。19~20年の見通しも、2年4回弱を5回に引き上げ明らかに引き締め。政策金利の長期見通しを前回2.8%から2.9%に上げたものの、20年末3%半ばに見直した。このため、米10年債が1ヵ月ぶり2.93%に跳ね上がり株安になった。前日述べた逆イールド(長短金利逆転)につながるもので、バブル崩壊の有力なサイン。昨年11月転換点を迎え、2月前触れ5~7月第2幕。これまで1980年(第2次石油危機直前)、90年(日本のバブル崩壊)、2000年(ITバブル同)、07年(リーマンショック直前)も逆イールドでやられ今回5回目。急がば回れ。ウサギより亀になるほかない。いずれも米国の資金繰りが行き詰まった時起きており、13日ビル・ゲイツ氏とバフェット氏がリーマン危機の再来云々と述べた。19~20年逆イールドを仮説に逐一検証するわけだ。相変わらず空売り比率が40%台に張りつき高水準。物騒な見立てが幅を利かしている。しかし、米国が株高なしで回らなくなると世界中左前。FRBと一体になり、あらゆる手段で自分たちの既得権を確保すると考えられる。米国より金持ちといわれるロックフェラー氏、ブレーンだったブレジンスキー氏の後釜でキッシンジャー氏(94)が命運を握っている。来週から3年、きちんと対応したところが残る。間違えないことだ。
 22日の日経平均211円高。大引け2万1591円。TOPIX1727(+11)。東証一部の出来高13億8500万株、売買代金2兆6600億円。値上がり1304(値下がり689)。6月限が2万1380円(+0.99%)の引け。夜間取引で210円をつけている。10年債利回り0.035%変わらず。米10年債2.846%(-0.037%)。上海総合が3263(-0.53%)で引けた。マザーズ指数の引け1199.00(+0.22%)。いい動きになった。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。彼我ともに、頼りになるかどうかだ。(了凡)