懐疑と楽観が綱引き 戌笑い亥固まり子繁栄のあらまし (2017.12.19)
週明け急反発。15日のNYダウ143ドル高が手掛かり。新月買いに切り返した。米税制改革法案成立期待を受けたもので、前週末違和感が残っただけにアクセルとブレーキを同時に踏んだ印象。日経平均が小陽線で引けた。14日に25日移動平均線2万2561円が下向き、18日同2万2557円で上向いたところから、19日以降2万3000円大台乗せに挑戦。抜けないと「三尊天井」になり、年末年始懸案持ち越しだ。18日現在、昨年末の1万9114円に対し19.8%上昇しており上々の出来。国内機関投資家の期待リターンが5%といわれ来年につながる。上昇相場が悲観に始まり、懐疑、楽観、陶酔で出来上がるといわれ、懐疑と楽観が綱引きの場面。楽観、陶酔を物価上昇に例えると1.5%から2%の間。金利を正常に戻すとデフレがぶり返し円高株安になるため、腫れ物にさわる地合い。なまじ行き過ぎても通貨供給でインフレにしないと株が下がる。11月9日に伸び切った財政と金融の転換点を迎え6週目。年明け10週目が目安と述べた。17日、米CIAの情報でサンクトペテルブルグのテロ未遂事件が阻止されたと伝えられ、露大統領が米大統領に謝意。綱引きが続きそうだ。米国のG上院議員によると、現時点で米朝開戦30%。再び核実験強行なら70%。最初から核ミサイルが使われるという。北が大気圏再突入能力を持つのに最短3ヵ月。来年3月まで緊張状態が続き開戦に至らず。膠着状態が見込まれる。ゴールドマンによると、来年のTOPIX2000、日経平均2万5200円。野村の2万4000円より強気だ。内需主導、財政・金融支援、収益拡大。さらに、需給改善など支援材料。来年4月、日銀総裁の任期満了まで大きな変化なしと歯切れがいい。銘柄もバリュエーションに富み、IoT関連、サービス消費、防衛、中小型も登場するという。日本の場合、戦後陰線を引いたのが1982年1度だけ。このため、戌笑うといわれる。逆に、2022年寅往って来い。過去陽線が1度しかない。18年を戌笑う仮説のもと、1月中旬二段下げの見立てと述べた。年足陽線なら年初安値、陰線なら同高値になる場合が多いという。大和によると、戌は亥の選挙を前に大宰相を選び、政策期待で前年の高値抜けと我田引水。2016年から申酉騒ぎ戌笑い、亥固まり子繁栄が20年東京五輪までのあらまし。まだ懐疑と楽観の綱引きだけに陶酔まで3年。その後、丑つまづいて寅千里を走り、卯が跳ねるおまけつきだ。
18日の日経平均348円高。大引け2万2901円。TOPIX1817(+24)。東証一部の出来高16億1300万株、売買代金2兆6900億円。値上がり1291(値下がり695)。3月限が2万2880円(+1.60%)の引け。夜間取引で920円をつけている。10年債利回り0.040%変わらず。上海総合が3267(+0.05%)で引けた。マザーズ指数の引け1183.07(-0.33%)。依然強気だ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。これから4週見ものだ。(了凡)