9日に激動のシグナル 大相場が始まり年末年始にフルイ (2017.11.14)
週明け続落。日経平均弱含みもみ合い。先物主導で安値引けだ。利食い・ポジション調整といわれ、前週末のSQ値2万2531円を下回った。やはり、5~7日トランプ氏来日がピーク。9日、AIによるアルゴ取引で急ブレーキがかかり下振れ。半値押し2万1311円のほか、窓埋めの2万2020円も下値の目安だ。12~14日フィリピン(ASEAN)でトランプ氏のアジア歴訪が一巡し、12月12~13日FOMCにかけて米利上げの有無を織り込むと出来上がり。その後、円高株安とみられる。13日2.385%(+0.009%)に上昇した米長期金利が気になるところで、米税制改革難航、FRBテーパリング資産残高も悩ましい。11月1日発表された同資産残高によると、9~10月6948ドル増に対し10月第4週から11月1日4535億ドル減。拡大から縮小し翌週株安に跳ね返ったという。利上げとテーパリングに逡巡するFRBの苦悩がよくわかる。次期議長がパウエル氏(64)に決まり、12月から円高株安になりかねない。一方、トランプ氏の歴訪。日本を口火にAPEC、ASEAN首脳を通じて北朝鮮に対し戦争準備を伝えた模様。米国と1対1でなく集団自衛権によるもので、中露とも突っ込んだやりとり。日本の存在感が目立つたという。昨年11月米大統領選から1年余り、首相がトランプ氏と蜜月になり、10月の総選挙で与党圧勝。国民多数の後押しを受け一番安定していた。今回の日中首脳会談、中国側から持ち掛けたそうで、五星紅旗と日章旗を背に習氏と初の記念撮影。しぶしぶだった表情が一変した。李克強首相とも会談し訪中来日を要請。よほどか経済の行き詰まりがこたえた様子だ。北朝鮮に対し態度を改め、改善も悪化もない現状から解決に舵を切るという。TBS系JNNの調べで内閣支持率が11月53.1%(4.4%)に上がり、不支持率45.8%(3.4%減)に好転。大手メディアが安倍内閣や株高に批判的だけに、これから1ヵ月FOMCまで正念場。9月から日本株の大相場が始まったと考えているが、年末年始フルイにかかりそうだ。ガス抜きに相当するもので、さらに売り残が急増すると全値戻し倍返しにつながる。12月8日の米債務上限引き上げ期限、ジャンク債問題。サウジとイエメン・イラン問題、原油先物乱高下など売り材料。大相場が本物なら直前の下げも予想以上で、今から準備しないと間に合わない。
13日の日経平均300円安。大引け2万2380円。TOPIX1783(-16)。東証一部の出来高15億6500万株、売買代金2兆7900億円。値上がり594(値下がり1377)。12月限が2万2280円(-1.07%)の引け。夜間取引で160円をつけている。10年債利回り0.045%(+0.010%)に上昇。上海総合が3447(+0.44%)で引けた。マザーズ指数の引け1131.61(-1.05%)。比較的確りだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)など。9日に激動のシグナルが出た。10日、10週、10ヵ月続く。覚醒の時がやってくる。(了凡)