証券ビュー

アンコール伊勢町

4日打診売りの前兆 気になるFRBのテーパリング (2017.11.01)

売り一巡後下げ渋り。買い戻しが入り反発。日銀ETF買いの思惑もあり切り返した。前日NYダウ85ドル安、1ドル113円台前半の円高、ソフトバンクグループ急落など日経平均一時171円安。その後外資の買い戻しが伝えられ、GLOBEX(シカゴ先物)が小高く推移。日経平均が10月まで16ヵ月連続新甫に上昇。10月の下落が1日しかなく、11月も期待が集まった。今年2番目の大商い。前日急増しアベノミクス相場10~11月大詰め。月替わり流れが加速する見込み。米国に続き日本でも7~9月期決算発表たけなわ。峠を越えると年末年始に関心が移るためだ。一例が10月30日の空売り比率44.0%。依然、先安感が蔓延している。2日発表される次期FRB議長から米国の金融政策が変わるほか、5日トランプ氏来日により北朝鮮を巡る中露や朝鮮半島、アジアなど世界情勢も変わらざるを得ない。気になるのが現行のFRB。9月20日FOMCで10~12月100億ドル、来年1~3月200億ドル。以後順次テーパリング(緩和縮小)を進め月500億ドルまで引き上げるはずだった。毎週水曜日に発表される資産残高によると、10月4日4兆4600億ドル、同11日4兆4590ドル。同18日4兆4700億ドルと110億ドル増加に転じ米欧と日本に株高をもたらした。日本の場合、へっぴり腰の三段上げを述べた通り。FRBがメルトダウンを恐れメルトアップ。11月8日(水)の資産残高次第で流れが変わるという。一方、共産党大会が終わり習氏の独裁体制を決めた中国も過大債務が重荷。2008年GDP比162%だった債務残高が16年末約260%。21年320%レベルに達する見通し。07年上場した時価総額1兆ドルのペトロチャイナが10年で2000億ドル。約90兆円失ったという。この間、原油価格が44%下落したためで、次の5年経済停滞、格差拡大、環境汚染、バブルの反動など対応困難。10月記録ずくめの反騰が踊り場に差し掛かった。11月4日満月売りに対し、同18日新月買いと出ており目をみはる場面。前日述べた■■■■■■(****)が典型で、10月30日4478円の戻り高値をつけ一服。月足を見ると来年3月にかけて相当な上値が予想される。韓国の中央日報が北朝鮮消息筋の話として伝えた金正男氏の息子暗殺計画も気になる。北京に派遣された北朝鮮の工作員が前週中国の公安当局に逮捕されたという。18日開幕した共産党大会で工作活動の監視中に暗殺計画をつかんだ模様だ。4日打診売りの前兆と考えられる。
 10月31日の日経平均変わらず。大引け2万2011円。TOPIX1765(-4)。東証一部の出来高18億8800万株、売買代金3兆5200億円。値上がり1073(値下がり864)。12月限が2万1950円(-0.31%)の引け。夜間取引で2100円をつけている。10年債利回り0.065%変わらず。上海総合が3393(+0.09%)で引けた。マザーズ指数の引け1134.03(+0.43%)。一段高が見込まれる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。米長期金利が2.5%(10月31日2.379%)を超えると要注意だ。(了凡)