週末から3連休見もの 延命治療トランプ氏来日を後押し (2017.10.31)
週明け伸び悩み。前場反落し後場持ち直した。一時1%超下げた上海株安によるもので、直後日経平均87円安。中国当局が過去を上回る規模で上場承認を行い、一斉に利食い売りを浴びたという。TOPIX浮動株比率変更に伴うリバランス需要から売買代金4兆円突破。さらに、日経平均25日移動平均線の騰落レシオが27日159%に達し過熱感も事実。10月に入り上げっ放しだ。4月以降、北朝鮮リスクが伝えられ安値期日到来。9月3日6回目の核実験強行から買い戻しが目立ち、10月じわじわ買いパニックになった。ソウル発毎日新聞によると、北朝鮮が核戦力「目標達成の段階」を初報道。微妙な変化が読み取れる。朝鮮日報日本語版で、中国の地質学者らが9月20日北の核実験に言及。もう一度中朝国境から80キロ離れた豊渓里実験場でやると放射能が漏れる旨警告。水爆実験を太平洋上に変更した経緯も興味深い。一方、26日米下院が税制改革を巡る予算案を僅か4票差で可決。共和党単独で税制法案の承認が可能になった。日本と同様「延命治療」によるもので、トランプ氏来日を後押し。日本の総選挙が米国の都合といわれるように、買い戻しを促すものだ。日銀が前週末まで19日連続ETF(上場投信)購入を見合わせ無理もない。株高にしないと債券がさばけないし、物価を上げないと資本主義も行き詰まるためだ。世界の借金が152兆ドル(1京7500兆円)といわれ、2002年から15年まで200%上昇。米国の債務上限が20兆ドルにかかわらず、上限切り上げ(次回12月8日期限)でしのいでいる。1971年のニクソンショックから46年。米国が保有する金(きん)は世界最多の8133トンといわれ、金塊が保管されているケンタッキー州フォート・ノックス陸軍基地、ウエストポイントにある財務省の金塊保管庫とNY連銀地下金庫の3ヵ所。あらゆるデータを分析して公的保有を突き止めた結果、400トンレベルに落ち込んでいる模様。このため、世界の金準備国を見ると独、伊、仏、中、露に続き日本が9位(765トン)。今でも年6トン国産の金を産出している住友鉱山(5713)が有力な存在。30日、年初来高値4478円をつけた。鉱床156を数える菱刈鉱山によるもので、銀も副産物だけに日本のフォート・ノックス。100株持っているだけでご時世の混乱振りがよくわかる。2016年、世界の金産出量3100トン。少なくても、あと30年(180トン)操業できるという。いざとなれば、モノをいいそうだ。
30日の日経平均3円高。大引け2万2011円。TOPIX1770変わらず。東証一部の出来高23億7100万株、売買代金4兆300億円。値上がり1076(値下がり863)。12月限が2万2020円(-0.14%)の引け。10年債利回り0.065%変わらず。上海総合が3390(-0.77%)で引けた。マザーズ指数の引け1129.14(+1.39%)。窓を空けて飛び出した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。■■■■■(****)が6万2830円の引け。好決算を発表している。上場来高値更新が続きそうだ。11月4日満月売りに対し、同18日新月買い。週末から3連休トランプ氏来日が見ものだ。(了凡)