11月4日満月売り焦点 トランプ氏来日織り込み情勢一変も (2017.10.30)
前週末全面高。後場、日経平均2万2000円突破。大引け前一段高になった。メガバンクや情報・通信、不動産など主力大型株が中心。米2年債利回りと連動しており、米利上げを先取りし日米連動。27日米ハイテクラリーが拍車をかけた。26日、ECBが小規模な量的緩和縮小を決め人気再燃。翌日ナスダック144高に跳ね返り、アマゾン13%、マイクロソフト6%、アルファベット(グーグル)4%高。週明け決算発表予定のフェイスブックとアップルも連れ高し、時価総額世界5強で日本円約20兆円の値上がり。アマゾンが発表した7~9月期34%増収、グーグルの同純利益33%増に驚いた。ともにピーク更新。IoT革命により10、20年先の売上高、純利益を計上している印象。ファンダメンタルズによるもので、バブルや過熱感では説明できない。10月入りから外資の大幅な買い越しが続き、個人と信託の戻り売りが上値を抑えていたが、25日売買代金3兆円大台を境に値が浮き始めた。27日、25日移動平均線2万984円との上方乖離率4.88%。再び買われ過ぎの5%に接近。日銀政策決定会合30~31日、FOMC10月31~11月1日を踏まえ、11月3日米雇用統計、同5日トランプ氏来日を織り込む場面。同4日が満月売りと出ているだけに興味深い。歴訪予定が日本11月5~7日、韓国7~8日、中国8~10日、ベトナム10~12日、フィリピン12~14日に組まれ材料出尽くし。ところが、28日午前、都内で始まった富士山会合の席で防衛相が北朝鮮に触れ、暮れから来年にかけて方針が変わらないと、今後数ヵ月で情勢が一変しかねない旨懸念を表明。FRBと日銀の次期トップが決まっても予断を許さない。北朝鮮は10月、来年4月がヤマ場と述べた。中国の共産党大会が習近平氏(64)一強の独善・独裁固めに終わり大国路線。政治局常務委員に若手を外し、5年後の展望が見えないだけに、北朝鮮と似たところもある。2020~50年にかけて生産年齢人口が2億5000万人減少する見通し。共産党が早くから日中戦争を闘い、欧州戦線でも一定の役割を果たしたなど第2次大戦を改ざん。内部崩壊を恐れ、中国の夢を押しつけている。一方、ロシアも来年3月大統領選。事実上、プーチン氏(65)独裁3期目が終わり4期目6年。2人とも末代運。一国一族の最後を司る定め。しかし、手強いことに変わりない。このため、丸1年タフに持ちこたえること。北朝鮮が現体制のまま中露と関係を維持できるか困難な情勢。11月4日の満月売りが焦点になった。
27日の日経平均268円高。大引け2万2008円。TOPIX1771(+17)。東証一部の出来高19億9100万株、売買代金3兆1000億円。値上がり1592(値下がり368)。12月限が2万2050円(+1.28%)の引け。シカゴ先物が同値で大証と並んだ。10年債利回り0.070%(+0.005%)。上海総合が3416(+0.27%)で引けた。マザーズ指数の引け113.71(+1.10%)。漸く上振れた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。■■■■(****)が確り。売り方が買い戻すだけで跳ねる。(了凡)