証券ビュー

アンコール伊勢町

2月になるとわかる  東北とタイのほか大阪も復活 (2011.12.27)

週明け22、23日分計欧米に鞘寄せ。買い一巡後小動き。膠着状態のまま納会を迎える。20日NYダウ337ドル高がサンタの贈り物とみられ、22、23日おまけつき。極端な薄商いだ。年末年始の変動に備え、ポジション調整によるもので、23日に続き28日~29日のイタリア国債入札が関門。野村HD(8604)破綻のうわさも駆け巡りピリピリしている。消耗戦だけに虚しいが、逐一こなすところ。来年1、2月40年円高、20年デフレの転機と考えているためだ。再三述べたPIIGS債満期償還集中が焦点。今ならドイツが財政補填できるし、イタリアとスペインがぶら下がっても、欧州銀でそれなりの名門がスケープゴートになれば道筋をつけられる。2月になるとわかるはずだ。日経平均は底冷え。べた凪のまま越年。2年連続陰線を引きそうだ。NYダウがFRBや財務省と連動し、米国の資金繰りをリードしているのに対し、日経平均は日銀や財務省と別物。株や不動産に資金が回らず、国債消化に振り回されている。このため、国内どの分野もじり貧。税収が落ち込む一方、財政支出拡大の一途。もがくだけで何も決まらない状態が20年以上続いている。そこで、大阪維新の会を担いだ。明治維新以来144年、国の下に都道府県、市町村を置く上意下達方式を改め、国は外交や防衛、通貨など国益に徹し、基礎自治体が住民サービスに取り組む一方、広域自治体が国と基礎自治体の調整にあたり、役割と責任を明確にするもの。縦割り行政が機能不全に陥っているためで、42年続いたTBS系「水戸黄門」が12月19日で打ち切りになったのもわかる。大阪都といえば飛躍するが、東京都に前例がある。1943年東京府と東京市が合併し二重行政から脱皮。23区制のもと成功しているのが手掛かり。大阪は1970年の万博でピークアウト。以来40年じり貧といわれ、財政が行き詰まり立ち上がった。東京に70年遅れたが、ここまでくれば前例を参考に復活できる。それには官僚の抵抗を封じるのが先決。つまり、広域・基礎自治体の長を選挙で選び権限に責任をつけること。堺屋太一によれば、開国、版籍奉還、廃藩置県に相当するという。次の新貨条例、教育制度、軍隊近代化につながった。いち早くピークアウトした大阪が、40年の調整を踏まえ維新の先頭に立った。リーマンショックをはじめ、震災、原発事故、円高、タイ洪水、TPPなど否応なく転機を促すものだ。橋下市長は当選直後上京し、矢継ぎ早に「大阪都構想」実現に動き出した。■■■■■■(****)の復活と重なるところがある。

日経平均は84円高。後場一段と見送られ8479円の引け。出来高わずか9億株、売買代金5000億円にとどまった。従来閑散に売りなしだったが、先物導入以来売りあり。11月8日上方修正し、自社株買い実施中の■■■■■■■■■■(****) と、12月22日200万株の自社株買いを発表した■■■(****)が高い。■■■■■(****)は1日天下に終わり、■■■■(****)、■■■(****)も見送られた。21日述べたように、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)。■■■■(****)、■■■■(****)も堅調。来年1、2月買い下がりだ。欧米や中国をとやかくいうより国内の材料が不可欠。東北とタイのほか大阪の復活も新たな手掛かり。年明け7月の期日売りが2月を左右する。矢でも鉄砲でも持ってこい。(了凡)