今秋大きな押しがない 北朝鮮リスクと持ちつもたれつ (2017.09.04)
前週末小幅続伸。15ヵ月連続新甫高。シカゴ先物が大証の引けに並んだ。8月の米雇用統計が予想を下回り、ISM製造業景況指数は上回るなどNYダウ4連騰。
米長期金利上昇により1ドル110円前後の円高も隠し味。穏やかな週明けになりそうだ。8月30日英首相が来日し、翌日北朝鮮に強い非難声明。駐北大使召還を決めたほか、9月1日発表された法人企業統計で4~6月期経常利益がピークを更新。このため、8日わかる同期GDP改定値も上振れの見込み。9日北朝鮮の建国記念日を前に6日満月売り。19~20日FOMCには20日新月買いと出ている。神通力を試す場面で理外の理が予想される。大手メディアにより米朝八百長対決が逐一市場に織り込まれ、10月10日北朝鮮労働党記念日でほぼ一巡。偶発・暴発懸念一服とみられる。9月底入れを仮説に来年新たなバブル形成。軍拡の妄想とIoT革命で掻き回すと述べた。善悪より損得で大国間の駆け引きが目立ち問題解決に程遠い。米国、中国、ロシアなど現体制が前提で、北朝鮮があってもなくても困るわけだ。おのずとボラティリティ(価格変動)やVI(恐怖指数)が後退し手詰まり。もみ合い、もち合いに明け暮れる。1日NYダウが一時2万2000ドル台を回復し、低インフレ長期化論が相次いだという。8月30日述べたように、伸び切った金融市場に売りも買いもボックス圏。リーマンショック後に中央銀行バブル。グローバル化、原油先物安、IoT革命などデフレ要因続出。インフレ沈静、賃金低迷、景気減速など勘案すると利回りが唯一手掛かり。ファンドマネジャーや医師、弁護士、会計士などAIが肩代わり。工場もロボット化により先進国が低成長に移行すると配当狙いも有力。債券から株にグレートローテーションが起きる。今秋、大きな押しがないという。米国では4日レイバーデー(労働者の日)が終わり、5日から米議会も再開。ハリケーン「ハービー」によるテキサス復興をきっかけに財政や減税、債務上限引き上げなど期待が高まりそうだ。NYダウが8月7日の2万2118ドルを抜くと、日経平均も煽りを受けて倍返し2万853円をクリア。戻り売りを吸収できる。前週末NY金先物が1330ドルに続伸。東京でも2年2ヵ月振りグラム4663円をつけた。北朝鮮リスクと持ちつもたれつ。米大統領選前、不動産上がりのトランプ氏(71)がキッシンジャー氏(94)に呼ばれ、ロックフェラー家の意向が伝えられたという伝説が興味深い。
9月1日の日経平均45円高。大引け1万9691円。TOPIX1619(+2)。東証一部の出来高16億3000万株、売買代金1兆9000億円。値上がり1222(値下がり663)。9月限が1万9690円変わらず。10年債利回り-0.005%(-0.005%)。上海総合が3367(+0.19%)で引けた。マザーズ指数の引け1107.82(+0.64%)。戻りを試す場面だ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。9月3日午後0時29分、北朝鮮の水爆実験が伝えられたが、冷静に対応できる。(了凡)