日経平均のらりくらり 指数に過熱感あっても裾野が広い (2017.08.04)
高安まちまち。日経平均3日振りに反落。先物主導で売られた。NYダウ倍返し突破によるもので、利食い千人力。前場中頃、決算発表を受け個別物色で賑わう中、韓国総合指数が一時2.2%急落し水を差した。2日、同国政府が複数の住宅所有者にキャピタルゲイン税を引き上げ、新たな住宅ローン抑制措置を検討と発表。北朝鮮と無関係なことがわかり後場下げ渋った。にもまして、前日52ドル高で引けたNYダウ。アップル1銘柄で49ドル押し上げ事実上頭打ち。テキサス・ニューメキシコ州に最大の鉱区を持つシェールオイル大手11%安がこたえた模様。S&P、ナスダックもまちまち。NYダウ倍返しが転機のシグナルとみられる。一方、日経平均は3日の内閣改造・党役員人事を一瞥しのらりくらり。4日、トヨタ(7203)の決算発表と米雇用統計が気掛かりという。週末見送り気分に包まれそうだ。このため、6月20日の年初来高値2万318円と同15日の安値1万9755円のゾーンで再び揉み合い。昨年11月からトランプラリー10ヵ月を数え着地点を見出すところ。NYダウ同様、8月に倍返し2万833円を抜くと考えられ利食い千人力。我慢比べにかかっている。大筋NYダウ2万ドル、日経平均2万円でふるいがかかり、同4万ドル、同4万円を巡る記録的なもち合い。外資より国内勢が自信を取り戻すかどうか。前日述べたROE(自己資本利益率)にしても、国がこだわるROA(総資産利益率)より、稼ぐ力を引き上げる上で今後相当な改善が見込まれる。世界レベル15~18%といわれる中で日本企業が7~8%にとどまり、IoT革命によりハイテクをはじめ収益構造が一変すると、日経平均も倍に化けるとの仮説が成り立つ。2月から■■(****)と■■■(****)を指標にフラッシュメモリー、CMOSイメージセンサーを世界標準に見立て筆を進めている。関連銘柄も指折りで■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)などパワー半導体メーカーが続々名乗り。最近、■■■■■■■■(****)も半導体製造向け部品を佐賀で量産する。このため、指数に過熱感があっても個別に見ると裾野が広い。■■■■■■(****)が連結最高益を更新し、5000円大台で堅調なのもパワー半導体向けセラミック基板が品薄なため。アマゾンやアップル、グーグルなど米国5強をハードで支えている。半年、1年後を先取りしているわけで、NYダウ2万2000ドルがピークと考えにくい。日経平均の倍返しも4万円の折り返し地点に過ぎない。
3日の日経平均50円安。大引け2万29円。TOPIX1633変わらず。東証一部の出来高16億8000万株、売買代金2兆2400億円。値上がり986(値下がり896)。9月限が2万10円(-0.30%)の引け。夜間取引も甘い。10年債利回り0.070%変わらず。上海総合が3272(-0.37%)で引けた。マザーズ指数の引け1110.25(-1.39%)。日柄調整に入った。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。■■■■(****)に嵌まりそうだ。9日取材のため、翌日休載の予定です。(了凡)