外堀の次に内堀埋まる 中低位嵩上げリスク資産にシフト (2017.07.11)
週明け反発。日経平均一時198円高。戻り売りに伸び悩んだ。6月の米雇用統計が予想を上回り1ドル114円台の円安。年内あと一度利上げの雲行き。12~13日FRB議長の議会証言によるという。ECBの緩和縮小も伝えられ、7~8日G20を通じてユーロの戻り鮮明。2015年8月高値1.1714ドル目前。年初来8%上昇した。独の景気が目覚ましく、ZEW指数が昨年12月63.5から6月88に急伸。伊の波乱を吸収できる見通し。一方、国内では加計問題。異例の閉会中審査で主張物別れ。発表された5月の経常黒字4ヵ月振り減、機械受注も3.6%減でパッとしない。7日に日銀が国債買い入れ増額と指値オペを実施。長期金利上限の見方が広がった程度。米国と欧州に先を越された印象だが、今月上旬ETFの決算が集中し分配金目当ての売り一巡。14日マイナーSQをこなし、日経平均2万円大台固め。安倍政権の支持率急落で思考停止に陥る中、いつの間にか外堀が埋められた印象。7日述べた■■■(****)をはじめ中低位の嵩上げが続きそうだ。九州豪雨関連で■■■■■■■(****)ほか2銘柄も激甚災害指定で特需拡大待ったなし。個別に活路を探る場面を迎えた。受け売りだが、今年に入り減資を決めた上場約80社が異色。4月の法人税引き下げ、外形標準課税拡大によるもので■■■■■■■(****)の資本金5000万円。減資前91億円で欠損補填棚上げも総会で可決された。■■■■■■■■■■■■■(****)や■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■(****)など大同小異で所轄の総務省もびっくり。株式併合も中立要因に見えるが、分割と対極にあり中長期業績次第。大化けの噂を耳にした。戦後70有余年、市場を取り巻く様々な制度疲労が時代に合わなくなっている。1億円を1年銀行に預けても利子800円の時代。債券市場が昨年2月マイナス金利を境に逆回転。昨秋からグレート・ローテーション(大転換)に伴う株高債券安をお伝えした。現実に起きているわけで、安全な債券からリスク資産の株にシフト。欧米に遥か出遅れた日本株にバブル再燃の兆候が明らかになった。3月21日の公示地価と7月3日の路線価急騰によるもので、IPOの行き過ぎた初値も定着した。やがて、日経平均3万円が視野に入るのも遠くない。しかし、北朝鮮がレッドラインを超え原油先物安の重し。7~9月何も起きないといい切れない。正念場とみられ、8月をクライマックスに仮説の検証に入る。G20 後、米国と中国の過剰反応が気になるところだ。
10日の日経平均151円高。大引け2万80円。TOPIX1615(+8)。東証一部の出来高15億4000万株、売買代金2兆900億円。値上がり1411(値下がり469)。9月限が2万100円(+0.75%)の引け。10年債利回り0.090%(+0.005%)。上海総合が3212(-0.17%)で引けた。マザーズ指数の引け1174.89(+1.21%)。上放れた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。外堀の次に内堀も埋まる。(了凡)