証券ビュー

アンコール伊勢町

出口なしの大相場に 都議選織り込み済み年内解散も (2017.07.03)

前週末腰砕け。ハイテク売りのメガバンク買い。引け小戻した。6月29日NYダウ167ドル安によるもので、30日買い戻しが入り62ドル高。シカゴ先物が2万65円で引けた。日経平均を32円上回りやれやれの週明け。ついていくのが大変だ。株と債券が同時安に見舞われ、売った資金の捌け口が見つからない。欧米の金融引き締めで金利が上昇しメガバンクを除きほぼ全面安。市場の経済合理性がもたらすものだ。驕りのブーメラン効果に似ている。記録的な金融緩和の次に引き締めが来て株が暴落するまで半年、1年ゆうに先のこと。面白くない相場をしのぐ根気が利を伸ばすと述べた。日銀の推計でGDPギャップが解消し、潜在成長率0%台後半に改善といわれる。7月2日の都議選も都民ファ躍進、自民苦戦など織り込み済み。年内解散さえ視野に入った。首相が行き詰まったほか、トランプ氏も内政・外交・軍事で自滅の状態。市場がガス抜きの気配を嗅ぎつけた。先に売られた英米や独の同時安が日本にも伝播した印象で謙虚に受け止める場面。日経が金融緩和出口論に言及し、世界同時安に警鐘を鳴らしている。確かに国債先物の大幅続落により長期金利が3月15日以来0.085%に跳ね上がった。しかし、問題解決に遠く及ばない。雇用拡大のアクセルと賃金上昇のブレーキを同時に踏んでいるためだ。日経平均を見ると、前週末全面安にかかわらず4~6月連続陽線。7~9月正念場とみられ、昨年11月から10ヵ月目の8月が決め手。NYダウ倍返し2万1959ドル、日経平均同2万853円を目安。5月17日372ドル安に対し二段下げが見込まれると述べた。ガス抜きとみられ、日銀のETF買い待ったなし。出口なしの大相場が予想される。行くところまでいかないと収まらず、少くても五輪間際まで株高が続く見通し。日銀はFRBの日本支店で米国政府のATMという。同総裁任期(来年4月8日)を巡り再任の見方が多い上、反対派の佐藤・木内委員退任説が流れ出口なし。上がるまで買うと伝えられる。原油先物安の構造変化を読み切れず、物価2%を金科玉条に墨守する構え。必要なら紙幣増刷。前週末、時価総額604兆円に過ぎず屁でもない。主力大型株の上昇を促すもので、HFT(超高速取引)とアルゴリズム(コンピュータによる自動売買)が復活。8月空前の大商いなら走りだ。週明け手詰まり。内憂外患の末にバブル再燃の片鱗もうかがえる。
 6月30日の日経平均186円安。大引け2万33円。TOPIX1611(-12)。東証一部の出来高19億6800万株、売買代金2兆6000億円。値上がり490(値下がり1409)。9月限が1万9990円(-1.09%)の引け。10年債利回り0.075%(+0.020%)。上海総合が3192(+0.14%)で引けた。マザーズ指数の引け1181.74(-0.31%)。小動きにとどまった。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など比較的多い。■■■■■■■(****)が夜間取引で304円引け。■■■■■(****)に導出した★-588410Ⅲ相のマイルストーン効果。大もみ放れに繋がる。(了凡)