デフレに差し込まれ 日米でこだまするお前はクビだ! (2017.06.23)
高安まちまち。日経平均小幅続落。もみ合いにとどまった。1ドル111円割れ、NY原油先物42~43ドル、超長期債利回り2ヵ月振り低下など足かせ。デフレに差し込まれ方向感を見失った。6月第2週(12~16日)、外資が現物先物計5721億円売り越し(前週407億円売り越し)。個人504億円買い越し(同1205億円買い越し)、信託銀116億円買い越し(同983億円売り越し)という。道理で鯨幕相場。第3週、日経平均が高値を更新しただけに来週手返しも考えられる。前日、引っ込みつかず天井圏と述べた。21日、ワシントンで開かれた初の米中外交・安全保障対話が物別れ。北朝鮮の核・ミサイル問題など折り合えず平行線。共同声明なしが物語るものだ。日本の森友・加計学園と比較にならないが、米中と共通するのが1強の行方。中でもトランプ氏の弾劾じわり。メディアや共和党、支持者にも離反が出始めた。本人がYou’re fired(お前はクビだ!)で一世を風靡しただけに、弾劾裁判や合衆国憲法修正第25条、報酬条項違反などでブーメラン現象が起きている。日本の首相も、文科省前事務次官のクビを飛ばし似たような立場。千葉県成田の案件や共謀罪、果ては憲法改正までご難続き。共謀罪や憲法9条まで米国の意思といわれ、「もう米国に頼らない」と語った独首相が一枚上。米国では戦勝国(マッカーサ)が書いて日本に与えた憲法といわれ、今回民主党や共和党を問わず改憲の声が出ている。70年以上思考停止の国民にとって、このまま安心・安全でいられるなら改憲に及ばず。まともに議論を尽くせば、国民の意思でとっくに実現したはずだ。6~8月、決め手を欠く場面。アマゾンとホールフーズ、■■(****)や■■■(****)然り。大半織り込まれ決着待ち。当面、7月2日都議選が関門だ。都知事がひと皮むけたように見えるが、都民ファーストでトランプ氏の後追い。2013年の投票率43.50%(前回54.49%)から何が変わるか。正しいかどうか確かめようがない。過渡期さながら、都知事が築地と豊洲両建てを表明。ネット通販の時代を迎え、卸の市場が二つもあると混乱する。5年の移行措置が突っかい棒になった。結局、投開票後何も起きず材料出尽くし。再び売りたい強気と買いたい弱気の小競り合い。8月が決め手になりそうだ。先駆したハイテクと出遅れの水準訂正も一巡。日米でYou’re firedがこだまするとどうなるか。
22日の日経平均28円安。大引け2万110円。TOPIX1610(-1)。東証一部の出来高15億5000万株、売買代金2兆700億円。値上がり992(値下がり876)。9月限が2万70円(-0.20%)の引け。10年債利回り0.055%変わらず。上海総合が3147(-0.28%)で引けた。マザーズ指数の引け1209.96(+1.30%)。もうはまだなり。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。■■■■(****)が堅調。972円で引けた。1150円まで読める。6月の月例経済報告で景気判断が半年振りに上方修正された。(了凡)