証券ビュー

アンコール伊勢町

材料出尽くしに戸惑い ゴールドと原油先物安の反動も (2017.06.19)

前週末反発。後場一段高。引け伸び悩んだ。1ドル111円台の円安を好感した主力の買い戻し、大引けFTSEワールドインデックスのリバランス商いが主因。分水嶺といわれる6月、8~14日集中したイベントにサプライズなし。15~16日、判で押したように日銀の「現状維持」が決まった。しかし、■■■(****)は総会前に民事再生法申請。アマゾンがテキサスのホールフーズ買収(約1兆5000億円)を発表するなど明暗。材料出尽くしに戸惑いも見える。19~23日目立ったイベントがなく小康状態とみられ、日経平均先物の夜間取引1万9920円。シカゴ先物が同値で引け、週明け小競り合いで始まりそうだ。9日米ハイテク株急落をきっかけに最短10日の日柄整理半ば。23日まで一進一退を仮説に24日(援用26日)新月買い、7月9日満月売り。委細構わず検証に値する。例えば、20日■■■■■■■(****)、22日■■■■■■(****)の総会で局面が一変する公算もある。マクロ経済で中前忠氏の見立てが興味深い。16日付日経「十字路」によるもので、リーマンショックから回復9年目の米国経済を一刀両断。生産性の伸びが急速に低下。労働投入量1%に対し生産量1.4%。僅か0.4%にとどまるという。それでも消費が堅調で経済が回っているのは、リーマン前のピークを上回る家計債務残高によるもの。資産バブルの影響で家計の資産が負債の増加を上回り、可処分所得に対し純資産の比率660%と史上最高。問題を一段と大きくしている。局面を打開するのが技術革新。AIやシェールガスで人手不足やパリ協定の穴を埋めても、それ自体デフレ要因になるという。NYダウが16日も最高値を更新し2万1384ドル。倍返し2万1959ドルの97.3%。上値あと575ドルが当面の目安になった。次に、来年前半予想される米長短金利逆転が新たな手掛かり。中前氏の分析が的中すると考えられ、アマゾンやグーグル、アップルなど5強も頭打ち。NYダウ暴落により2018年冬季五輪(韓国平昌)、20年夏季五輪(東京)開催が危ぶまれると述べた。結局、しのいで実施。日本の場合、金メダル22個(最高16)まで筆を進めた。この間、ゴールドと原油先物安の反動が見込まれ、前者1400ドル、後者60ドルレベルの水準訂正が通説。ゴールドが買いたい弱気、原油は売りたい強気に包まれている。都知事が築地市場と豊洲移転両建てを決め、市場も7月2日の都議選からひと皮むけそうだ。
 16日の日経平均111円高。大引け1万9943円。TOPIX1596(+7)。東証一部の出来高22億8500万株、売買代金3兆1900億円。値上がり1237(値下がり652)。9月限が1万9940円(+0.66%)の引け。10年債利回り0.055%(+0.005%)。上海総合が3123(-0.30%)で引けた。マザーズ指数の引け1147.96(+0.73%)。ジリ高でいい足取りだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。根強い悲観人気によるものだ。(了凡)