円高株高に適応できず 市場の経済合理性抜きに語れない (2017.06.16)
高安まちまち。日経平均一時128円安。安寄り後、小陽線で引けた。FOMC声明によるもので、NYダウ最高値更新も金融・公共株の値上がりが主因。鯨幕相場が続いている。5日・25日移動平均線がデッドクロスすると、最短10日の日柄整理が長引くだけに16日岐路。米長期金利が原油先物安で上がりにくく方向感を試す展開。同クロスが現実になっても揉み合いが予想され、曲がりなりに健全な地合いだ。6月第1週の需給情報によると、外資が現物先物計407億円売り越し(前週4735億円買い越し)。個人1205億円買い越し(同4371億円売り越し)、信託銀983億円売り越し(同678億円売り越し)。当分、小競り合いとみられる。米主要3指数高値更新の最中、4~5月長期投信と米国型ETF売り越し。富裕層の4割が6月見送りと伝えられる。これまで円安株高、円高株安といわれたのに、最近連動性が失われ円高株高になった。このため、売りも買いも適応できず持ち出し。それでも信用買いの含み損が3週連続改善し、9日申し込み現在-8.40%(前週-8.43%)。マザーズ指数1年振り高値。いびつに違いないが、市場の経済合理性抜きに語れない。5月26日新月買い、6月9日満月売りと述べた。この先24日新月買い、7月9日満月売りと出ている。例年6月が分水嶺といわれ、昨年連続陰線を引いただけに悩ましいが、警戒人気が予想以上で心配ない。日経が伝えた14日の米株式市場で、「上がらない長期金利は債券市場が低インフレ定着により正常化路線が頓挫するか、正常化の強行が景気や物価を冷やすリスクを見ていることを示す」というくだり。米景気や株式市場を左右する上で見逃せない。トランプ氏が手詰まりを打開するため、北朝鮮から中東に外患を振り替えたのも時間稼ぎ。日本では国会の会期末に首相が押しの一手。森友や加計学園のほか、千葉県成田市の案件も公然の秘密といわれる。見て見ぬ振りをしている国民も五十歩百歩。進退窮まる■■(****)と同次元の材料。決め手を欠いた状況に置かれた。さしずめ、ベンチャー同士で阪大の■■■■■■■(****)と東大の■■■■■■■(****)が鎬を削り、連日一喜一憂しながら贔屓の引き倒し。双方、20日にも初動の結果が出る見込みだ。バイオもAI・ロボット・IoTの大波をかぶり、DNAやゲノムをベースに免疫療法が台頭し難病が治る時代。スペシャリティ医薬品市場が急拡大し、厚労省や学会もわかる人がいない。市場に訊くほかないわけだ。
15日の日経平均51円安。大引け1万9831円。TOPIX1588(-3)。東証一部の出来高18億8100万株、売買代金2兆4700億円。値上がり817(値下がり1063)。9月限が1万9810円(-0.35%)の引け。10年債利回り0.055%(-0.005%)。上海総合が3132(+0.06%)で引けた。マザーズ指数の引け1139.65(+0.10%)。1145も節目のようだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)など。■■■■(****)、■■■(****)も出番待ちだ。(了凡)