再び先物の買い戻し 秋口にかけて中国発の売り崩し (2017.06.08)
売り一巡後小反発。先物の買い戻しや出遅れ物色で戻した。5日現在、信用売りの評価損益-13.08%という。日経平均が6月1~2日526円上げ、売り残1兆315億円(前の週から113億円増)、買い残2兆4138億円(同373億円減)。取組が接近している。8日のイベント、9日SQ、13~14日FOMCなど90%近く織り込んだといわれ、何も起きないとリスクオン。再び先物の買い戻しが予想される。米司法長官辞任観測、サウジほか湾岸4ヵ国がカタールと断交し「やぶ蛇」といわれるトランプ氏の中東訪問。ペンス米副大統領昇格を取り沙汰する動きもあり、半年、1年後先取りと述べた。6~8月今年のクライマックスと考えられる。9月以降、トランプ氏弾劾より中国経済の落ち込みが懸念されるためだ。半導体の世界販売で3分の1か半分占めるだけに影響が大きい。中国は2015年後半沈み、政府のテコ入れで持ち直したが、固定資産投資再開によるもので3月をピークに息切れ。構造調整半ばで踊り場に差し掛かった。今秋5年に1度の共産党大会を控え、習体制第2期を固めるため、間際までテコ入れ続行が市場の読み。半導体(スマホ)をはじめ鉄鋼、自動車。建機などあらゆる業界に跳ね返り、世界レベルで10~20%調整を仮説に盛り込んだ。ニューズウイークによると、米国ではビッグ5の一角アップルが約5500億円投入し、カリフォルニア州クパチーノに新本社を構え入居を始めたという。ドーナツ型の巨大建築で小売り大手シアーズのシカゴ旧本社(北米一の超高層ビル)売却を連想。シリコングラフィックスが絶頂期に広大な敷地の本社をグーグルに売却。AOLタイム・ワーナーも、合併直後NYの一等地に巨大な本社を建築するや株が暴落した前例がある。アップルは、スマホに関するユーザーのデータシェアが20%に過ぎず、80%グーグルに握られているという。6~8月売り方の買い戻しが一巡すると、秋口にも売り崩しに見舞われる公算が大きい。日本に跳ね返る仕組みで、■■■■■■■■(****)が2000年につけた上場来高値2万90円挑戦に意味がある。5月12日から取組に厚みを増し、売り方を殺すまで終わらない。8月にかけて買い方が有頂天になると転機だ。主要国の政策手詰まりが内憂外患、八百長テロ、バブル再燃をもたらし、日本も例外にあらず。森友・加計学園問題や共謀罪、改憲など、可も不可もない内輪のもめごとだ。問題先送りのつけが今秋束になって市場にも押し寄せる。
7日の日経平均4円高。大引け1万9984円。TOPIX1597変わらず。東証一部の出来高17億1800万株、売買代金2兆3200億円。値上がり1150(値下がり693)。6月限が1万9950円(-0.10%)の引け。10年債利回り0.045%(+0.005%)。上海総合が3140(+1.23%)で引けた。マザーズ指数の引け1123.12(+1.38%)。1日で切り返した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)など。■■■■■■■(****)のアタリ予想以上。20日の総会が10日目に相当する。(了凡)