証券ビュー

アンコール伊勢町

恐竜に近いアマゾン いつまでも器以上を確保できず (2017.06.01)

先物が売られ安寄り。下げ渋ったもののもみ合い。引け物足りない。業種を見ると、石炭・石油が安く保険が高い程度。指数銘柄定期入れ替えの影響で売買代金急増。今年2番目という。主力が見送られ中小型の空中戦にとどまった。30日、米国防総省がICBMの迎撃実験に成功と発表。北朝鮮が5月下旬から6月一斉に農業闘争(田植え)というのに無粋な示威行為。消耗戦が続いている。5月31日発表された4月の鉱工業生産4.0%上昇。消費増税前を上回るというが、製造工業生産予測調査によると5月に2.5%低下。糠喜びになりかねない。日本の先行指標といわれる米国で、5月発表された4月の新車販売台数が4ヵ月連続マイナス。中国でも5月に工業生産高頭打ちの統計発表が多く、米国の格づけ会社が同24日国債引き下げを発表した。守りの買いと伝えられる内需ディフェンシブ関連もPER30 ~40倍台(平均15倍)がザラで割高。踊り場を迎えたという。5月30日、アマゾンが一時1000ドルを突破し、996ドル70セントで引けたのが印象的。PER100倍超(米主要銘柄17倍)で時価総額53兆円。日経の説明によると、アップル、グーグルを傘下に持つアルファベット、マイクロソフトに次ぎ世界4位。トヨタ(7203)の約3倍という。同日、慎重なFRB理事が米6月利上げを示唆し、さらに格差が開きそうな情勢。「超一極集中社会アメリカの暴走」(小林由美著=新潮社)に詳しい。直近、配車アプリのウーバーテクノロジー(09年創業)、民泊エアビーアンドビー(同08年)、ビッグデータ解析のパランティアテクノロジーズ(同04年)が未上場3傑。アマゾンの分割調整後1株2ドルが20年で500倍に化け後続なし。次が見当たらない様子。PER100倍が100年先取りしているといわれ恐竜に近い。世界の富裕層1%の100分の1で、事実上ナスダック100指数ビッグ5が富の独占状態に入った。アマゾンの場合、書籍を振り出しにあらゆる商品をネット通販に乗せて現金収入を積み上げ、今では天にも届けという勢い。再び1000ドル大台を回復し青天井相場も考えられる。しかし、羨ましいと思わない。自滅するに決まってるし、際限なく許したところで社会が崩壊。一人勝ちの反動が原油価格や為替、今の米軍にもうかがえる。器以上のものをいつまでも確保できるわけがない。
 5月31日の日経平均27円安。大引け1万9650円。TOPIX1568(-4)。東証一部の出来高20億1800万株、売買代金3兆100億円。値上がり622(値下がり1282)。4月に続き陽線を引いた。6月限が1万9660円(-0.05%)の引け。10年債利回り0.040%(+0.005%)。上海総合が3117(+0.23%)で引けた。マザーズ指数の引け1104.81(+0.26%)。暫く見送りだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。■■■■■■(****)が後場寄り後490円をつけ、26日「出来高が急増した」と述べた通り。集めた筋が打診買いで次の流れをつくり始めた。■■■■■(****)も確り。■■(****)から落下傘のトップ交代。胸騒ぎがする。■■■■■■■(****)は小動き。4月中旬から流れが一変した。総会前に新しい動きが出るはずだ(了凡)