市場も個別に空中戦 6~8月倍返し目安に幕下りず (2017.05.30)
週明け小動き。まちまちで引けた。29日、メモリアルデー(戦没者追悼記念日)によるもので米国の祝日。米議会が1週間休会し6月5日再開。27日、中東・欧州外遊から帰国したトランプ氏もロシアゲート疑惑に包まれ逆風。手掛かり難に拍車がかかり、外資が手を引くとこのありさま。それでも、騰落レシオ(25日移動平均線)140%台。120%で買われ過ぎといわれ余熱が残っている。日経のコメンテーターによれば、世界の景気は着実な追い風を受けて巡航中という。日本のメディアも当てにできない。前週末気になったのがNY市場。FOMCの議事要旨が第一で、FRBの資産縮小に米国債など満期償還に上限をつけ上回った分再投資。当初低く設定し3ヵ月ごと時間をかけて引き上げるという。これはわかる。第二に、アマゾンの予想PER190倍台。アルファベットと1000ドル大台乗せを巡りシーソーゲームになった。ダウが最高値をつけた3月1日から5月26日まで、ナスダック100指数ビッグ5の時価総額が3116億ドル(約34兆円)増えたのに対し、S&P500種の指数銘柄計1200億ドル(約13兆円)にとどまり、ビッグ5を除くと減った勘定。指数が最高値を更新してもいびつで格差拡大が引っ掛かる。さらに、6月利上げを見越し短期金利が上昇する一方、長期金利は低下。1月下旬から長短期金利の縮小急ピッチだ。4月下旬から半身に構えバランスを保った。29日午前5時40分、北朝鮮が3週連続弾道ミサイルを発射し新月買いを援用。日経平均が小陰線で引けたのも道理だ。4月末のNYタイムズによれば、北朝鮮の成長年率4%という。国際社会から経済制裁を受け自滅に追い込まれるとの報道に対し反論。労働者の海外出稼ぎをはじめ、金鉱山によるゴールド輸出、最近急増している麻薬など外貨獲得予想以上。国交のある国が110超にのぼるという。26日、米国防総省が30日にICBM(大陸間弾道ミサイル)の迎撃実験を行うと発表。地上配備型で太平洋のマーシャル群島・クエゼリン環礁から発射。約8000キロ離れたカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地の防衛システムで着弾前に迎撃する予定。1999年から17回実施。9回成功という。このため、市場も個別に空中戦。30日、4月の家計調査や同有効求人倍率、同失業率など発表されるが何の足しにもならない。29日述べたように、米国の景気拡大6月で最大9年目入り。1~3月伸び切り、4~6月踊り場。7~9月正念場。6~8月、NYダウと日経平均倍返しが目安と述べた。それでも幕が下りない。
29日の日経平均4円安。大引け1万9682円。TOPIX1570変わらず。東証一部の出来高12億7400万株、売買代金1兆7900億円。値上がり933(値下がり942)。6月限が1万9680円(-0.15%)引け。10年債利回り0.035%変わらず。上海総合休場。マザーズ指数の引け1097.01(+0.23%)。一時1107(目安1102)をつけ年初来高値を更新した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)など。■■■■■■(****)は化ける。鳥取新工場が3ヵ月繰り上がり7月に稼働する見込みだ。(了凡)