証券ビュー

アンコール伊勢町

日本も10年後米国化 米国で逆共産主義体制ほぼ完成 (2011.12.09)

SQを見越し反落。前日の反動が出た。先物主導で指数を持ち上げ9日に備えたもの。売りが一巡しても値を消すものが多い。6.9%減に下振れした10月の機械受注、EU首脳会議待ちというが、依然として時間稼ぎ。日柄整理が続いている。日経平均を見ると、7月まで1万円手前の戻り高値圏にあり1、2月期日だけに、11月25日の8160円を安値に底入れしたと考えにくい。このため、早々7680円が次の目安と述べた。おそらく1、2月というわけだ。G20レベルで欧州支援1兆ドルが伝えられる一方、7日S&PがEUの長期債と欧州銀大手の格下げを示唆。事実上、綱引き状態にある。6日にEUの市場監督局が格づけ会社のS&P、ムーディーズ、フィッチを立ち入り調査していることがわかり泥仕合。11月から始めた模様で、特定利害の有無によって制裁し規制を強化するという。欧米は、リーマンショックを契機に表で動いていた金が吹っ飛び大半政府保証。一時的に陳腐化したケインジアンたちを喜ばせた。しかし、それも限界に達し裏金、見せ金、蟻地獄の世界。のたうち回っている。たどっていくと、1979年に種がまかれたようだ。旧ソ連アフガン侵攻、英国サッチャー首相就任、中国の鄧小平改革開放に着手、イランのイスラム革命など続出。以来30年余、米国もアフガンの泥沼にはまり、サッチャーやレーガンの進めた自由市場型経済モデルが破綻。ここに再び恐慌を迎えた最大の原因があるという。ルーズベルト、トルーマン、アイゼンハワーも戦争を仕掛けた大統領だが、米国民の福祉を忘れることがなかった。ところが、オバマ大統領は富める者の利益のため国益を捨てているという。米国では、1%の富める階級が残り95%以上支配するという逆共産主義体制がほぼ完成。この体制からネオコンなる不法組織が生まれた。米国ベストセラーは、アイン・ランド(1905~82)の「肩をすくめるアトラス」という小説。聖書の次に影響を与えたといわれ、公称8000万部という。彼女は米国の未来に対し、富める階級が貧しい人々を徹底的に支配することの重要性を説き、今も保守派のブルジョア層に熱狂的な支持者がいる。貧しい人々を救うため富める者の財貨を奪うなという思想。金を儲けるか、そうでないかは人間の能力の差。道徳は金儲けに介入すべきでないという。彼女のように世界の主、神に選ばれた者、生まれながらの支配者という主張はどの国でも大多数の不満を買うことになる。問題は、米国のみならず日本。10年遅れで米国の轍を踏んでいるという。

日経平均は57円安。後場下げ渋ったものの8664円の引け。SQ値算出を前に権利行使価格8750円を巡る動き。小動きにとどまった。出来高17億3700万株、売買代金9700億円。■■■■(****)は2割戻したが、■■■(****)が1割余りで心許ない反転。やはり、■■■■(****)と■■■(****)、 ■■■■■(****)に見どころ。悪目を拾うほかない。■■■■(****)、■■■■■■(****)しかり。■■■■(****)、■■■(****)も毎日の積み重ね。来年2月に備えるところだ。日本は戦後米国追随の経緯。今でも属国といわれるが、10年後「奴隷化に向けて予定通り」ともいわれ穏やかでない。アイン・ランド一派は、日本を米国化する明確なプランを持っているという。応仁の乱、下剋上、三英傑など呑気なことをいっていられなくなった。彼らが2025年ガラガラポンの手先でもある。(了凡)