課題山積にも時間稼ぎ 高橋是清以来ヘリマネで経済回す (2017.03.09)
続落のあと下げ渋り。日経平均一時146円安。10日米雇用統計、14~15日FOMC待ちだ。週末SQを控え9日ポジション調整。12日満月だけに、13日前後といわれるトランプ氏の予算教書で「驚くような減税」も売りに分がある。6日NYダウの下げが新たな大統領令で移民と難民の入国制限に伴うもの。航空機や金融株に売りが出たほか、7日も共和党が「オバマケア」(医療保健制度改革法)の代替案を発表し関連株に小口売り。10日、就任50日を数えるトランプ氏と共和党の溝が埋まらず手詰まり。北朝鮮のミサイル発射、国連安保理の制裁強化も気掛かりだ。一方、国内も安倍政権が文科省の天下り、防衛相の答弁、森友学園国有地買収問題などでつかまり、一部で同政権崩壊も伝えられ穏やかでない。2月から一白水星、丁酉(ひのと・とり)となり大統領暗殺、政権転覆がついて回る年回り。FRBが3月利上げに転換したが、買われたドルが頭打ちで「好調な米経済」に疑問を持つ向きも少なくない。課題が山積しているのに、米国の新政権や日本、北朝鮮、マレーシアなど時間稼ぎ。日本の「森友問題」など時代に逆行し、連日与野党の無意味な論戦。どこかで鉄槌を食らいそうだ。比較にならないが、■■■■■(****)とアマゾンが折り合いをつけるのと重なる。20世紀なら宣戦布告でも、今日核やミサイルで戦うわけにいかず消耗戦。AIやロボット、IoTにしても予想以上のデフレ要因で1%vs99%の格差拡大に拍車。この儘いくと共倒れ。1人勝ちでは続かない。トランプ氏でいえば、米国大統領になるのが目的で上下院共和党が圧倒する議会とも折り合えず、任期半ばで政策運営に失敗する仮説を立てた。同氏はビジネスで4度倒産している。受け売りだが、ある米国のジャーナリストが歴史を掘り下げ次のようなレポートを出した。量的緩和→国債の大量購入→マイナス金利→直接・間接の株式購入→ヘリコプターマネー。ECB、日銀に通じるもので、基軸通貨が打ち出の小槌の米国も再び国債買い入れに追い込まれるという。日本が事実上ヘリマネで経済を回しているのも明らか。日銀の直接国債引き受けによるもので、1931年の高橋是清が前例。トランプ氏の政策運営が頭打ちになると日本にお鉢が回ってくる。同氏は国益がドル高かドル安かわからないという。米国の産業を守るためならドル安しかあり得ない。10日、ハネムーン100日の折り返し。新月満月と経済合理性で逐一駒を進める。
8日の日経平均90円安。大引け1万9254円。TOPIX1550(-4)。東証一部の出来高16億2600万株、売買代金2兆100億円。値上がり771(値下がり1073)。3月限が1万9250円(-0.51%)の引け。10年債利回り0.070%(+0.005%)。上海総合が3240(-0.05%)で引けた。マザーズ指数の引け1080.85(+0.91%)。1102まで22に迫った。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など。7日、取材のあと久々に兜町をひと回りした。死んだフリをしている。(了凡)