トランプ政権木阿弥 彷徨する世界で見直される日本 (2017.01.26)
3日振りに反発。日経平均一時346円高。買い一巡後伸び悩んだ。1ドル113円台半ばのもみ合い。25日移動平均線1万9241円が目安という。24日最高値を更新したS&Pとナスダックが手掛かり。
トランプ氏が原油パイプライン建設を推進する大統領令に署名し気色ばんだ。完成すると需給が悪化し原油先物安が予想される。昨年11月30日のOPEC減産合意棚上げだ。同日、TPPを反故にした大統領令も話題。愚かな交渉人がまとめたもので、中国や日本、メキシコなど米国を貿易で追い詰めているという。しかし、雇用喪失の85%以上オートメによる生産性向上が主因。貿易による喪失13%に過ぎない。むしろ、米国に大きな利益をもたらしているのが現実といわれる。受け売りだが、一事が万事トランプ氏に投票した米国有権者の本音を代弁。税金を減らせ、農家を助成しろ、外国にカネを使うな。農業や土建業、製造業など在来の産業に従事する白人たちの声を反映したもの。暴言がまさかの大逆転につながった。オバマ前大統領の掲げた「チェンジ」が何一つ実現せず、メキシコから違法移民やイスラム教徒によるテロの脅威にさらされ不満が爆発した。英国のEU離脱も同じ流れ。ルーマニアやブルガリアの平均月収5万円といわれ、EU域内ビザなしで4、5倍受け取れる英国に移民が急増。英国人でなくても教育や医療、福祉を受けられるため本国人が立ち上がった。欧米のほか中露も刺激され混乱が広がっている。一口でいうと、山本五十六の「半年や1年暴れてご覧に入れる」に尽きる。トランプ政権の保護主義、経済成長、財政拡大が世界中に混乱をもたらし元の木阿弥。後始末を役人に任せ、経済も民間に委ねる公算が大きい。彷徨する世界にあって見直されるのが日本。10年債利回り0%台とケタ違いに安定している。1000兆円レベルでこれほど安定した長期資金を持っている例がない。バブル崩壊から27年。日本が先進国で唯一デフレを体験し、本格化に備えた準備資産。デフレを乗り切り、インフラ更新、研究開発投資に注ぎ込めば前途洋々という。現段階で政治、経済、金融そろって安定しているのが外資に見直された。23日述べたように、1990年9月に10年債利回りが8.1%をつけ26年大調整。昨年7月-0.297%を大底にグレート・ローテーションが始まった。ハネムーン100日で半年や1年分のエネルギーもわかる。
25日の日経平均269円高。大引け1万9057円。TOPIX1521(+15)。東証一部の出来高19億3400万株、売買代金2兆2300億円。値上がり1529(値下がり385))。3月限が1万9070円(+1.22%)の引け。10年債利回り0.075%(+0.035%)。上海総合が3149(+0.22%)で引けた。マザーズ指数の引け993.03(+1.43%)。倍返し1032が見込まれる。値上がり率ランキングによると、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など関係分。溢れ返って見えた。(了凡)