つくられた危機に備えよ 繰り上がるファンドの持ち高調整 (2011.11.26)
高安まちまち。模様眺め。持ち高調整売りが気になる。ヘッジファンドと金融機関の決算を控えているためで、8、9月に続き11、12月関門。日経平均を見ると、10月31日9152円を戻り高値に11月下げっ放し。25日7680円が下値の目安と述べた。結論からいえば、来年1月PIIGS債300兆円の満期償還が集中し、乗り切ったところで3、6月につかまるとみられ、世界延べ8000本のヘッジファンドに解約申し込み殺到。持ち高調整売りが繰り上がる模様。欧州主要90行の自己資本が100兆円といわれるだけに悩ましい。おそらく、11、12、来年1月にひと区切り。市場は転機を迎えそうだ。8000本のヘッジファンドは、2011年3月末150兆円。2年9ヵ月ぶりピーク更新。レバレッジ30倍で4500兆円の運用規模といわれ、標準偏差30%損失2400本、10%同、その他トントンという。45日ルールにより8、9月の二の舞。12月末償還とあって今後処分売りが見込まれ、来年1月にユーロ債札割れ続出と伝えられる所以。おのずと米中、日本も巻き込まれる。要するに、つくられた危機。まともにつき合っていられない。欧州危機の場合、英国とスイスがポイント。双方ユーロを採用していないためだ。EU誕生からそうで、シティとバーゼルが金融元締めの拠点。ギリシャが国債下落の罠にかかり、PIIGSが破綻すればフランス、
ドイツも二束三文の世界。米中、日本も巻き込んで第2次世界恐慌。BISを窓口に彼らが世界の富を独占し、統一政府を実現する旨のかねて遠大な計画。リーマンショック当時、ゴールドマンとヘッジファンドのポールソン&ポールソンが国債暴落を仕掛け、米金融安定化法案否決に伴うNYダウ777ドル安をきっかけに世界不況を演出したという。日本も国債バブルにはまり、リーマンショック後震災、原発事故、円高、タイ洪水、TPPなど御難続き。それでも、企業部門が健闘。極限状態に追い込まれるたび底力を発揮。円ドル77円でも利益を出す体質に変わってきた。金融本尊との戦いは、欧州を舞台に11、12、来年1月大詰め。彼らも傷つき、仲間割れが伝えられるだけに踏ん張りどころ。11~来年1月を乗り切ると2月以降急反発。底値から倍、3倍になるものがざらにある。やがて欧米没落、中国転覆、日本復活。復活とはいえ一握り。下剋上の中ではい上がってくる企業に見どころ。富は減り、職場も減るが、必要なものは残る。市場が一番よく知っている。
日経平均は5円安。安寄りしたが前日の水準でもみ合い。8160円で引けた。出来高15億株、売買代金9000億円。すくんだまま膠着状態になっている。 ■■■■■(****)が1276円をつけお別れの挨拶。米国のADR購入者が集団提訴とあって顔色を失った。値頃感から低位中心に早々餅代稼ぎ。手返しも急ピッチ。応仁の乱や下剋上に呼応するもので、秩序や経験則が失われ誰にもわからない相場。それだけに、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)で中央突破。■■■(****)、■■■(****)に■■■■(****)、■■■■(****)しかり。 ■■■■■(****)と■■■■(****)で金融の流れをつかみながら、25日述べた日経平均7680円を待つ場面。来年1、3月ないし4~6月急反発に備えるところだ。2012年は選挙に明け暮れし、13年否応なく結果が出る。ポスト・グローバリゼーション。ヒントは日本、応仁の乱が経済競争の原点になった。(了凡)