証券ビュー

アンコール伊勢町

身も心もデフレのまま グレート・ローテーション初動 (2016.12.14)

戻り売りをこなし続伸。後場押し目買いが入り日経平均、TOPIX6連騰。医薬品や情報通信中心に出遅れの循環買いが続いた。先駆した金融、輸出関連、オールドエコノミーなど呆れるほど確り。とても収まらない。
14日の日銀短観と15日FOMCで米利上げ判明、プーチン来日など加味して期待と現実の隙間を埋める場面。ポジション調整に大わらわだ。米大統領選を境に需給の好転が目覚ましい。12月2日現在、外資の買い越し1兆6084億円に対し信用残1121億円減に明らか。貸借倍率2.23、評価損も7.25%に改善し裁定買い残が4765億円増えた程度だ。個人はやれやれの売りを出し、外資が日本株にしゃかりき。出遅れによるもので来年の本命という。自律反発、中間反騰の域を越え今週イベントを消化すると踊り場。売ると上がり、買うと下がる公算が大きい。日本は25年デフレに包まれ、今年2月マイナス金利に追い込まれたのが主因。身も心もデフレのままトランプラリーが始まり戻り売り。売り上がっても担がれ運命の15日を迎える。1年振り米利上げが材料出尽くしとしても、世界的な金融緩和が限界に達し財政緩和に転換したのがグレート・ローテーションの正体。トランプ政権誕生がデフレからインフレのきっかけとなり、NYダウ2万ドルの呼び水になった。日本で「40年不況」をかぶり、当時の■■■■■(****)を空売りしたのに似ている。東京五輪の反動で証券恐慌になったが、「日銀特融」を口火に起死回生。ケタ外れの踏み上げ相場に発展。日本共同証券設立から日本証券保有組合発足まで1年、塗炭の苦しみから解放された。以来、1970年の大阪万博まで一気呵成。73年のオイルショックでやっと止まった。近い将来、日経平均も1989年12月の最高値3万8915円を更新するとみられ、1月の米大統領就任式から100日ハネムーン。4月にかけて初動とも受け取れる。相場は横にはった分立つといわれ、11月から半年で50年や100年先取り。AIやフィンテック、IoTの時代でなおさらだ。トランプ氏がゴールドマンの人材を登用し、ロックフェラーのシティーグループと対抗。来年1月ダボス会議でもパワーバランスが折り合わず、日本取り込みが伝えられる。今週クライマックスを前に、■■■■■(****)と■■■■(****)に続投を告げた。取り組みが厚く仕手化も考えられる。
 13日の日経平均95円高。大引け1万9250円。TOPIX1540(+8)。東証一部の出来高23億1300万株、売買代金2兆8300億円。3月限が1万9200円(+0.05%)の引け。10年債利回り0.075%(+0.005%)。上海総合が3155(+0.07%)で引けた。マザーズ指数の引け941.27(+2.09%)。明らかに反転した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)など。■■■(****)は高値引けになった。吉崎達彦著「気がついたら先頭に立っていた日本経済」(新潮新書)が本懐。世界中、「真田丸」になっている。(了凡)