証券ビュー

アンコール伊勢町

外資が日本株肩代わり 行き過ぎた米大統領選悲観報道   (2016.11.01)

週明け小反落。日経平均一時119円安。後場下げ渋った。米大統領選間際、ヒラリー候補メール捜査再開が主因。トランプ候補猛追1ポイント差と伝えられ利食い売り。
原油先物安や1ドル104円台の円高に跳ね返り上げ一服。引け強含みなTOPIXが目をひいた。外資が短期一点張りのヘッジファンドから年金をはじめ中長期資金に肩代わり。日本は主力企業の7~9月期決算が底堅い上、欧米や中国・ロシアなど主要国で相対的な政治の安定が評価されている模様。外資が売買代金の7割を占めるだけに耳寄りな材料だ。ベンチマークのMSCIワールド指数によると、米国54%、ユーロ(除英国)15%、日本8%。ノルウェ―の年金基金NBIMも米国36.8%、英国10.4%、日本8.9%(6月末)の並び。欧米の組み入れ比率が下がり日本浮上。10月28日、TOPIXが一時4月28日以来日中高値を更新。10月3週連続買い越しとみられ、9~10月彼らの来日取材に追われた情報もある。ここまでくると、米国の大統領候補どちらに乗っても脱線転覆の公算が大きい。双方傷つけあってダメージが残るためだ。パワーバランスが後退、TPP批准持ち越し、保護貿易シフトなど立つ瀬がない。1年目から機能不全との声もあり、米国の運命と考えられる。同時に投票日を迎える議会選も混乱に拍車。民主党が落ち込むとヒラリー反対派が勢いを取り戻す。英国が来年3月EUを離脱する見込みで悩ましい。しかし、米国の7~9月期GDP2.9%増(4~6月期1.4%増)が明るい材料。日本の鉱工業生産7~9月期1.1%増。2四半期連続プラスとなり、■■■■(****)と■■■■■■■■(****)、■■■■(****)がコンテナ船3社統合を発表するなど前向きだ。訪日客2000万人突破も支援材料。日本もそれなりに民間レベルで構造改革が進んでいる。米大統領選を巡り行き過ぎた悲観報道が目立つだけに、日本時間11月9日午前中の結果判明に米国民のバランス感覚が買い戻しを誘発。12月13~14日FOMCでつかまる。日本の場合、15日プーチン来日がおまけ。10月24日、■■■■(****)の563円堅いと述べた。■■■■■(****)が7~9月期連結上方修正。通期慎重な見通しで期待をもてる。■■■■■■(****)も連結1.1%営業増益(1Q8.6%営業減益)の折り返し。通期計画通りだ。■■■■■(****)が135円引け。11月4日3Q発表予定だが、筆頭株主の■■■■■(****)が3Q43.4%営業増益。2位■■■■■■(****)も堅調で上振れが予想される。
 10月31日の日経平均21円安。大引け1万7425円。TOPIX1393変わらず。東証一部の出来高22億4200万株、売買代金2兆3200億円。12月限が1万7440円(-0.11%)の引け。10年債利回り-0.050%変わらず。上海総合が3100(-0.12%)で引けた。マザーズ指数の引け936.23(+0.06%)。売買代金435億円にとどまった。値上がり率ランキングによると、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。■■■(****)が252円引け。高値期日をこなし出番待ち。S高を待て。秋田浩之の「乱流」(米中日安全保障三国志=日本経済新聞出版社)が面白い。(了凡)