ブラックスワン説裏目 円高株安のポジション巻き戻し (2016.10.20)
NYダウ反発を受けて堅調。2、3番手中心に循環物色拡大。JQ平均5連騰、マザーズ指数も続伸した。ブラックスワン説が裏目に出た印象。
9月のNYダウ394ドル安を初動に暗黒の木曜日といわれた大恐慌(1929年)、ブラックマンデー(1987年)の連想から10月暴落説に煽られ無理もない。リーマンショック以上との触れ込みでドイツ銀破綻懸念、ポンド・人民元急落、不毛な米大統領選など危機を持ちこたえた。9月しばしば40%以上、10月も高水準な空売り比率が市場の語り部。この先、円高株安のポジション巻き戻しが予想される。10月7日現在、信用買い残2兆1522億円、貸借倍率2.95、裁定買い残7575億円などボトム圏。日銀の総括と検証が批判を浴び、イールドカーブ(利回り曲線)誘導も不興を買ったが、債券・株高の2兎を確保。11月8日米大統領選と12月13~14日FOMCで洗礼を受ける運び。今も8、9月述べた自律反発1万7991円、中間反騰1万8425円(黄金分割)にこだわっている。国策に売り向かうと必ずしっぺ返しを受けるためだ。買い戻し一巡後、インフレ懸念と長期金利上昇を見越して反動安が予想される。ロンドン18日ロイターによると、10月に入り主要国が緩和頼みから減税や財政拡大にシフトする旨投資家が察知し、過去最低まで下がった債券利回りが急上昇。この動揺が年末にかけて政治イベントに共鳴すると、一斉に高騰した株・債券離れが起きる恐れ。世界のファンドマネージャーを対象に今週実施した調査で、今後半年世界の株価を左右する最大要因が米国債利回り。回答者の4分の3が高過ぎるという。所得格差の縮小を求める声が高まり、各国政府が金融資産を押し上げる緩和やマイナス金利政策から離れるとの見方も有力。10~12月戻り売りが賢明だ。これまでギリシャ、中国、米国など潜在危機に対し中央銀行に甘やかされてきたことも事実。トムソン・ロイターによると、世界の企業利益は今年1%増にとどまる見通し。11月米大統領選をこなし、12月4日イタリア国民投票あたりで踊り場を迎えそうだ。FOMCのあと、15日プーチン大統領来日予定でなおさら。■■■■■(****)が動きだすと、サハリンパイプラインを巡る1兆円プロジェクトの走りだ。申酉(さるとり)騒ぐ年末、年始を覚悟した。19日、金融庁が超高速取引事業者に登録制を導入すると発表した。急がないと間に合わない。
19日の日経平均35円高。大引け1万6998円。TOPIX1357変わらず。東証一部の出来高15億6100万株、売買代金1兆6600億円。12月限が1万6990円(+0.29%)の引け。10年債利回り18日-0.055%(+0.005%)。上海総合が3084(+0.03%)で引けた。マザーズ指数の引け959.83(+1.1%)。巻き返しに入った。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■■■■(****)が348円引け。仕込みの形跡明らかで31日決算発表待ち。360円カイから本格化。見切り発車も考えられる。■■■(****)は期日明けだ。(了凡)