ユーロ捨てるドイツ これから一生に一度の買い物 (2011.11.11)
欧米株安を受けて全33業種反落。日経平均は1ヵ月ぶりの安値。異常事態が定着した。9日イタリア国債7.4%突破で決まり。事実上デフォルトに相当し、10日から資金調達難に陥っているためだ。辞任表明したイタリア首相に対し、市場には権力及ばずと述べた。すでに4日、NYダウが一時190ドル安をつけ次のシグナル。黄金分割で1万200ドルが下値の目安とみられる。ギリシャは2年遅れで01年ユーロに参加。ドイツの反対をかわしフランスが押し込んだ。当時財政赤字GDPの1、2%が条件で粉飾と言われ、04年中・東欧に拡大し27ヵ国に増加する過程で粉飾に拍車がかかった。86年加盟したスペインやポルトガル、今回のイタリアも見て見ぬふりの粉飾三昧。これまでユーロ安を満喫したドイツのひとり勝ち。デリバティブやレバレッジ、CDSなど金融取引を除けば、域内26ヵ国の赤字がドイツの黒字といわれるほど。20年以上たって露見し、国内外で追及されている■■■■■(****)の飛ばしが1000億円超。この間粉飾を加味してもギリシャの足もとに及ばない。内視鏡の世界シェア7割が形見と考えられ、復活の余地十分と考えられる。一方、大もめのTPP。交渉参加を表明したのが前首相であり、現在入口で険悪な押し問答。不毛の激論が続いている。しいていえば、米国が横槍を入れたユーロのアジア版。もはやノ―といえないが、米国が持ち出したWHOやFTA越しの新ルール開示が不可欠。マスコミも大騒ぎしているだけで中味がない。上場企業を巡る時価会計開示も、米国が一方的に要求したもの。当初期間損益に偏っていたが、最近M&Aシフトから資産と負債優先。依然の圧力が続いているようだ。要するに、総論あって各論なし。うまくいくはずがない。このほか■■■(****)が急落したように、タイ洪水を巡る日本企業のダメージが気がかり。悲観無用だが楽観もできず下振れ余地。年明け3Q発表あたり転機になりそうだ。12月は8日ECB理事会、13日FOMCがあり、来年1月も12日ECB理事会、24日FOMCが焦点。ともあれ、ドイツはいずれユーロを捨てる。3、4Q厳冬に備え■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)の切り返しに見どころ。個別に■■■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)など買い下がり。来年節分までかけて投げを拾うところ。ここまでくると、一生に一度の買い物になる。
日経平均は254円安。後場アジアにも株安が広がり8500円の引け。総崩れになった。出来高19億6300万株、売買代金1兆1800億円。取引開始前9月の機械受注が前月比8.2%落ち込んだ旨も響いた。気になるのは■■■■■■(****)689円、■■■■(****)699円、■■■(****)1332円。■■■(****)162円、■■■(****)398円。これに対し、■■■■■(****)5680円と過渡期そのもの。9日決算発表し最高益で折り返したせいか天狗のまま。■■■(****)を買収した8月からツキが落ちたような気がする。10月28日JQに上場した ■■■■■(****)が震災復興、原発事故収束のシンボル。10日1059円と公募価格1100円を下回っているが、事故から1週間後に金型生産再開した凄い会社。上昇運で楽しみだ。■■■(****)も再生支援機構をバックに息を吹き返すとみられる。(了凡)