天下分け目の関ヶ原 旧体制が次々ひっくり返る前触れ (2016.10.14)
買い戻しで始まり伸び悩み。後場、安値圏でもみ合った。持ち直したNYダウを受けたもので、午前11時に発表された中国の貿易収支が事前予想を下回り先物に仕掛け売り。現物の裁定売りを誘発した。■■■■■■(****)と■■■■■■(****)の提携を除きめぼしい材料がなく引け甘い。下振れ説を14日に持ち越した。ヘッジファンドの決算(解約期限)によるものでSQと交錯。思わぬ波乱も考えられる。中小型が底堅く新興市場まちまち。一時1ドル104円台半ばの円安に振れ、この先107円台挑戦の声も出たが、日本企業の基準レート平均110円といわれ7~9月期決算発表目前。織り込んだとはいえ警戒気分が強い。■■■■(****)と■■■■■■■(****)合併延期も消化難。一緒になってうまくいくと限らないためだ。このほか、劣勢を伝えられたトランプ氏が投票日間際にヒラリー氏のスキャンダルを暴露する説が流れ、彼は米大統領になることだけが目標といわれるだけに土壇場で波乱含み。逆転すれば、NYダウ600ドル安という。12月4日に延期されたイタリアの国民投票然り。憲法改正を巡るもので、否決なら辞任といわれるレンツィ首相が去ると混乱必至。0.17ユーロ(20円)まで下がった名門シエナ銀が底割れ。不良債権問題に拍車がかかる。同13~14日のFOMCにしても利上げどころでない。5日紹介したキッシンジャー(93)の近著「国際秩序」によると、欧州が30年戦争(1618~48年)以来400年振り構造転換に直面。応仁の乱(1467~77年)よりスケールが大きい。NHKの「真田丸」(1614)と位相が符合し共鳴するものがある。このため、世界や日本で起きる問題一つひとつが天下分け目の関ヶ原。400年に1度将来を左右するもので、延々続いた旧体制が次々ひっくり返る前触れ。判断を間違えると一大事だ。市場も戦前や戦後の経験則が使い物にならずきりきり舞い。昨年12月米国利上げから性懲りもなく消耗戦。当局が株の暴落を恐れ、すったもんだ問題先送り。日本の金融緩和も9月21日導入した日銀の新枠組みがリフレ派の敗北とわかり、2000年8月ゼロ金利解除、06年3月量的緩和解除に続き3度目の失敗といわれる。1月のマイナス金利導入が裏目に出て腰が引けた。イールドカーブ(利回り曲線)の国家管理が戦時中の統制経済と似ており成功すると思えない。だからといって、正論で筋を通しても適応困難。いい悪いを別として、12月プーチン来日が好材料。パイプラインに民間の1兆円プロジェクトが入っているためだ。神戸鋼(5406)にきくとわかる。
13日の日経平均65円安。大引け1万6774円。TOPIX1342変わらず。東証一部の出来高16億5900万株、売買代金1兆8900億円。12月限が1万6790円(-0.59%)の引け。10年債利回り-0.060%(+0.005%)。上海総合が3061(+0.09%)で引けた。マザーズ指数の引け938.22(-0.13%)。わかりにくい動きだ。値上がり率ランキングによると、■■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■(****)が270円引け。売り一巡から反発が見込まれる。(了凡)