証券ビュー

アンコール伊勢町

400年に1度関ヶ原 あり余る石油とカネの行方が焦点 (2016.10.17)

前週末まちまち。日経平均3日振り反発。小動きにとどまった。前日、NYダウ一時1万8000ドル割れ。その後戻し胸を撫で下ろしたが、ユニクロ(9983)とソフトバンク(9984)で日経平均を88円持ち上げ、14日のSQ値1万6741円を上回った。ヘッジファンドの解約期限を勘案して胡散臭い。ひとまず10月第2週下振れ説をクリア。10、11月総悲観の裏目が出そうで興味深い。百の理屈より、あり余る石油とカネがモノをいうわけで暴落説後退。市場はヒラリー新米大統領、12月米利上げ、来年3月英国EU離脱を軸に次を模索している。来年4~6月フランスの大統領と国民議会選挙があり、9月ドイツの連邦議会選挙を控え申酉(さるとり)騒ぐ第2幕。正念場を迎えるためだ。日本はのらりくらり。政府・日銀も本気で構造改革に取り組まず、2%インフレにこだわり必要なら追加緩和の構え。たまりかねて小池都知事が築地市場の豊洲移転、五輪予算見直し、自身の給与半減に手をつけた程度。1~3月日本株を5兆円売り越した外資が4~9月1兆円にとどまり模様眺め。ブラックマンデーの1987年7兆円だけに拍子抜け。14~15日APEC財務相会合、15~16日BRICSサミット、19日第3回米大統領候補TV討論会など下振れに馴染まない。11月8日米大統領選、12月4日イタリア国民投票、13~14日FOMCが決め手。10月下がらないと11月売り方の買い戻しが予想され、8~9月述べた自律反発1万7991円、中間反騰1万8425円が視野に入る。11月4日の米雇用統計発表にしても、米労働市場が完全雇用に近く雇用者数の伸び10万人レベルに落ち込む見通し。そこで、あり余る石油とカネの行方が焦点。需給によるもので、行き過ぎると市場が経済合理性のもと氾濫を起こす。400年に1度のターニングポイントとみられ、応仁の乱(1467~77年)と30年戦争(1618~48年)を引き合いに「天下分け目の関ヶ原」と述べた。勝ち戦(いくさ)に越したことはない。■■■■■■■■■(****)が10月4日の決算発表で一線を越えたように、31日発表予定の■■■■■■(****)も出番待ち。1株当たり連結純資産474円(1Q)に10円配当(利回り2.89%)。昨年12月リニア南アルプストンネル(総延長25キロ)着工を口火に10年がかり。今後、土が崩れるのを防ぐ止水剤、固めるための岩盤固結剤が大量に使われる見込み。CNF(セルロース・ナノファイバー)が岩盤固結剤の決め手。延べ120億円投入し2015年7月稼働した四日市の新工場によるもの。4月高値360円カイから大相場の助走が始まりそうだ。

14日の日経平均82円高。大引け1万6856円。TOPIX1347(+4)。東証一部の出来高16億2600万株、売買代金1兆9600億円(SQ推定2300億円)。12月限が1万6850円(+0.35%)の引け。10年債利回り-0.060%(+0.005%)。上海総合が3063(+0.08%)で引けた。マザーズ指数の引け937.60(-0.07%)。脈が感じられる。値上がり率ランキングによると、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)など関係分。■■■(****)が269円引け。20日に高値期日明け。何も心配ない■■■■■■■(****)も反転が近い。(了凡)