トラウマよぎる前週末 リーマンショックの再来なし (2016.10.03)
前週末急落。日経平均一時285円安。後場も安値もち合いだ。9月29日、ドイツ銀のADR(米預託証券)6.7%安。リーマンショックのトラウマが市場をよぎったという。30日発表された8月の国内消費支出4.6%減。物価も0.5%下落し6カ月連続。さらに、失業率3.1%に悪化とあってデフレ懸念。リスクオフの動きが広がった。10月第1週、中国が国慶節で上海休場。3日米ISM製造業景況指数、5日米貿易収支、7日米雇用統計など発表があり3連休。日計りが目立つ。年明け鯨幕相場に似ている。29日のNY原油先物続伸がOPEC減産合意によるもので、売り方を殺したといわれながら米シェール業界が生き残ったのも事実。買い戻し一巡から痛み分け。むしろ、OPECが価格決定権を市場に委ねた印象。米大統領選もそうで、9月26日に続き10月4日、19日計3回のTV討論で市場が新大統領を見極め。それまでドイツ銀の処理、SDR入りに伴う人民元安をたな上げ。12月米利上げも張子の虎に過ぎず、利下げに追い込まれそうな雲行きだ。一歩間違うとちゃぶ台返し。10月からバージョンアップ。世界中、指数取引の乱高下が予想される。前週末、東証一部の値上がり256(値下がり1658)。中小型が多く指数離れ。連騰すると人気化する見込み。■■■(****)も一例。9月30日299円で引け約1割押しの水準。704万株出来た。10月6日の日本癌学会(パシフィコ横浜)を目前に反転の公算が大きい。医師の間でも中村教授のT細胞(リンパ球)が話題といわれ、受容体遺伝子導入療法によりピンポイントでがん細胞を殺す破壊力に驚いている。9月28日午前8時「産経ニュース」が配信され、咄嗟に同教授が刀を抜いたと受け止めた。当日講演でメカニズムを明らかにし、自らつくり上げたシステムの実用化を目指すという。週明け338円カイから本格化。4月20日378円の高値期日を踏まえ、10~11月2年振り戻り高値736円に挑戦も考えられる。リスクオフのさなか活路を見出した。一方、20年越し高速増殖炉「もんじゅ」に日銀のまやかし。都の豊洲市場移転や東京五輪見直し、富山の市会議員が政務調査費を水増しするなど公務員の規律が緩んでいる。日銀の場合、異次元緩和で物価を2%上げるのが金科王条。公約を実現できず原油や消費税に責任転嫁。「もんじゅ」同様国民をなめているとの声が多い。しかし、サマーズ元米財務長官が日銀の「総括と検証」を評価。適切な一歩という。それにしても、■■(****)のネット広告費不正、■■■■■(****)の燃料データ改ざんなどお粗末。相場の低迷と関係がある。
9月30日の日経平均243円安。大引け1万6449円。TOPIX1322(-20)。東証一部の出来高18億1900万株、売買代金2兆円。12月限が1万6390円(-1.97%)の引け。10年債利回り-0.085%(+0.005%)。上海総合が3004(+0.21%)で引けた。マザーズ指数の引け948.17(-1.04%)。出直しだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など限られた。今秋、伝えられるリーマンショックの再来なし。市場が米大統領選を織り込めば疑似ショック。和戦両様で進むところだ。■■■■■■(****)と■■■■■(****)よし。■■■■■■(****)然り。人間の価値は土壇場になるまでわからない。(了凡)