12月利上げ張子の虎に 米大統領選まで生かさず殺さず (2016.09.29)
権利落ちが響き反落。日経平均一時298円安。引け小戻した。日銀が「総括的な検証」を発表して4営業日目。検証が意味をもたない上、マイナス金利深掘りや長期金利ゼロ誘導が引き締めとみられ安い。落ち分115円を埋められず、発表前20日の終値1万6492円を下回った。延べ1時間半の米大統領選TV討論でヒラリー候補優勢を好感したNYダウもひやひや。トランプ候補が「ほんの僅か利上げするだけでクラッシュ。我々は肥え太った醜いバブルの真っ只中」と牽制。金融株のほか、原油先物安や円高警戒から主力大型株が軒並み売られた。日銀の緩和強化に対し、事実上引き締めが市場の解。臨時国会の与野党論戦も噛み合わず膠着状態。イタリアの憲法改正を巡る国民投票が12月に延びたことから、11月の米大統領選まで生かさず殺さず問題先送り。中小型株やJQ、マザーズの幕間つなぎが予想される。午前8時に配信された「産経ニュース」が新たな手掛かり。23日から動意含みの■■■(****)を刺激し330円引け。4398万株こなし本物だ。産経が米国シカゴで中村教授を取材した。がん患者からがんを殺すT細胞(リンパ球)を見つけ出し、同細胞のもつ受容体遺伝子を明らかにした上で、患者自身のリンパ球に遺伝子操作で導入。1~10億個レベルに増やすと免疫力でがんを殺すことを突き止めたという。新免疫療法が「爆発的な破壊力を持つシステム」といわれ、同教授が帰国し10月6~8日第75回日本癌学会学術総会(パシフィコ横浜)で発表される予定。じっとしていられない。2000年にゲノムが解読され、12年京コンピュータ完成時で世界トップといわれた同社のがん免疫療法。来週木曜日バージョンアップして世界に配信される。米国で治験開始なら国内より遥かにスピードアップ。導出を巡り大手医薬品メーカーやファンドの介入も考えられる。一週間ハレの日が続きそうだ。再び米大統領選に話題を戻すと、ヒラリー候補が継続に対し、トランプ候補は反乱。後者の場合、5人兄弟の4番目で適者生存を唱えるナルシスト。大統領選に勝つことが最大の目的といわれ、なったらおしまい。米国第一主義に変わりない。一方、前者が勝っても時代遅れで使い物にならず、米国民は新しい指導者を必要としているという。日本も米国の息がかかり、原爆投下や新憲法、阪神・東日本大震災、リフレ・ヘリマネなど実験台といわれてきた。28日述べたように、市場は経済合理性で動く。既得権を物語る株高に対し10、11月大揺れも考えられる。
28日の日経平均218円安。大引け1万6465円。TOPIX1330(-18)。東証一部の出来高16億4300万株、売買代金1兆8200億円。12月限が1万6460円(-0.48%)の引け。10年債利回り-0.090%(-0,010%)。上海総合が2987(-0.34%)で引けた。マザーズ指数の引け956.62(+1.21%)。息を吹き返した。値上がり率ランキングによると、■■■(****)、■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など関係分。■■■■■(****)、■■■(****)が気になる。CNF(セルロースナノファイバー)で■■■■■■(****)もそうだ。12月米利上げが張子の虎に見える。(了凡)