21日視野に部分待機 時間稼ぎ儘ならず長期金利と格闘 (2016.09.16)
ポジション調整売りに続落。日経平均一時255円安。引けも甘い。21日を待たず日銀の「総括的な検証」が明らかになり、マイナス金利拡大を軸に緩和強化など嫌気したものだ。バーナンキ前FRB議長もマイナス金利支持と伝えられ、手詰まりのFRBにとって時間稼ぎ。20、21日FOMCと日銀政策決定会合を控え長期金利上昇、短期金低下。市場の氾濫が焦点になってきた。気になるのが日銀の債務超過説。8月末8.8兆円といわれ、マイナス金利が0.1から0.2%になると18兆円に拡大。流動性を確保できれば問題ないというが、保有国債の含み損が膨らめば緩和継続に支障が出る。このため、21日を視野に部分撤退。10~11月米大統領選にかけて待機。波乱に備えるところだ。受け売りだが、マイナス金利や緩和強化こそデフレ要因。需要のないところに利下げ、資産買い入れ、円安誘導しても全く効き目がない。それに、日銀の検証が現状を正当化するもので、債券や株、為替など市場メカニズムを軽視。独断専行のフシがうかがえる。計画を実行し修正や改善が見られず、アベノミクス続行の見込み。クルーグマン(63)やスティグリッツ(73)、浜田教授(80)などブレーンの仮説を鵜呑みに日本で実験。これでは尾張7代藩主徳川宗春の成り代わりに過ぎない。従って、米大統領選まで前日述べた大暴落及ばず1割安を見直し。1割安及ばず大暴落に改める。米共和党のパウエル元国務長官(79)が部下に当てたメールも気になる。14日わかったもので、トランプ(70)に対し「国家の恥であり国際社会の最下層民」とこき下ろし、ヒラリー候補(68)にも「尊敬する友人だが投票したくない。強欲な野望を抱く罪深い人間」と手厳しい。これで部分待機が決まった。このままならアベノミクスと心中。デフレ脱却どころか、円高株安に差し込まれデフレに逆戻り。万一の場面で金融、財政も出尽くし打つ玉がない。債券バブルが弾けた矢先、時間稼ぎも儘ならず長期金利上昇と格闘。消耗戦に追い込まれる。NYダウを見ると、1929年の8年後1937年にピークをつけた。2000年ITバブルが弾け8年後リーマンショック。今回も08年から8年後で大統領選つき、因果が巡るという。年初の下落率が共通しており、1937年と08年1.4%、16年1.5%になった。1937年と08年の調整が38%にのぼり、今回当て嵌めると1万1000ドル。日本にも跳ね返るというわけだ。これも受け売りだが、タイムリーな指摘である。
15日の日経平均209円安。大引け1万6405円。TOPIX1301(-13)。東証一部の出来高16億7300万株、売買代金1兆8700億円。12月限が1万6260円(-1.33%)の引け。10年債利回り-0.040%(-0.020%)。上海総合が3002(-0.68%)で引けた。マザーズ指数の引け908.02(-1.22%)。出番待ちだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など一貫したもの。考えようでピンチもチャンス。前向きに受け止めている。■■■■■(****)が91円引け。12月のプーチン大統領来日が決め手。うまくつき合うと化ける。■■■(****)然り。落胆してから大きい。(了凡)