20、21日出たとこ勝負 日銀と一線を画し決戦の時迎える (2016.09.13)
週明け全面安。日経平均一時364円安。引け小戻した。前週末NYダウ394ドル安が新規ポジションの火蓋。早期利上げ説、北朝鮮の核実験が伝えられ海外金利上昇。日銀(8301)が後場僅か700株の商いで4万1000円(+12.79%)高値引け。取り付く島もない。もっともらしい解説が伝えられるたびに疑心暗鬼。世界中、雷同している。日経平均が日銀のETF買い、GPIF介入もあり八百長といわれるが、伸び切った追加緩和と自社株買いで高値圏にある欧米より割安。PERやPBRで出遅れ、現預金や海外純資産も世界で指折り。慌てる必要ない。8月29日の日経平均326円高による反転が本物かどうか。10日目の9日、週明け12日の出来高も不十分で持ち越し。旧ポジションのほか新ポジションも対応できていない。このため、20日、21日FOMCと日銀の政策決定会合が重なるだけに出たとこ勝負。8月29日のジャクソンホールと同様、売るなら売ってこいの心境になった。11日伝えられたヒラリー米大統領候補(68)のパーキンソン病説が気掛かり。米国の医師71%がクロ判定といわれ、ゴールドマンサックス真っ青。しゃかりきでバックアップしている模様。トランプ候補の悪態も大半織り込まれただけに、11月共倒れとなれば前代未聞。一時的にも米国の指導者不在になる。北朝鮮が歓迎したところで世界の市場が下振れ大荒れ。収拾がつかないと考えられる。前週末の「NYダウ394ドル安から火蓋が切られた」と述べた。米国の長期金利上昇を通じて市場の氾濫が始まったと受け取れ、日本にとっても要注意のシグナル。前週述べた中前忠説と櫻川教授の「量的緩和やめ金利復活を」が基本。出来レースを念頭に間違えないことだ。もう一つ気になったのが米国のペンタゴン。前統合参謀本部議長によると、世界はいま最も危険な状態にある。それぞれ脅威は小さいものの、適切に対処しないと予想以上に大きな脅威になる。中国についても、多くが経済成長に道をひらいた自由貿易を今後も利用したいと考えているが、「屈辱の世紀」を経て地域支配を確立すべきと考える人々もいる。それに、イラク政策の誤りや9.11テロ自作自演など敵が誰でどこにいるか対応に苦慮。行き詰まっている様子がわかる。してみると、「自然体で形成される株価」がわからなくなるのも当然。八百長相場といわれながら、日銀と一線を画し9月決戦の時を迎える。
12日の日経平均292円安。大引け1万6672円。TOPIX1323(-20)。東証一部の出来高16億1700万株、売買代金1兆7900億円。見込み違いになった。12月限が1万6540円(-1.89%)の引け。10年債利回り-0.010%(+0.010%)。上海総合が3021(-1.85%)で引けた。マザーズ指数の引け938.61(-3.11%)。出直しだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)が値を保った程度。指数取引が頭打ちとなりバリューにシフト。個別に駒を進めるほかない。12日述べたように、裁定買い残が時価総額の0.2%を切ると暴騰する。2日現在6915億円に過ぎず0.138%。引っ込みがつかないことも事実だ。(了凡)