市場21日まで待てず 検証が現行正当化なら最悪の事態 (2016.09.06)
週明け伸び悩み。買い一巡後円安一服。先物売りに押された。昼食時に日銀総裁の講演が伝えられ、「総括的な検証」を巡る期待に水を差した印象。しかし、メガバンク、証券、不動産など後場売られながらプラス圏。7日、NY休場明け商いが増加すればよし。さもなくば、9日メジャーSQで売り買い激突。12日から新規ポジションとなり大商いも考えられる。2日、半端な米雇用統計のもと、売り一巡後買われた米国主要3指数の流れを引き継いだ。日銀総裁講演のほかG20、北朝鮮ミサイル3発など手詰まり。8日も日銀副総裁の講演を控え、金融機関の副作用に配慮しつつ量、質、マイナス金利など追加緩和拡大の雰囲気。事実上、現行を正当化するもので、当初公約した「物価2%」にしゃかりきだ。5日、総裁は原油下落、消費増税後の個人消費低迷、新興国の経済減速と国際金融市場の不安が物価上昇のさまたげという。むしろ、物価が下がり国民生活を後押ししている現状から違和感がある。原油をはじめ国際商品の構造調整に対し、日銀の異次元緩和がいかに矮小で見当違いかわかりそうなものだ。市場は21日まで待てず。9日SQで積み上がった玉がばらけ、12日新ポジションで回転が利かないと売ってくる。21日現行正当化なら材料出尽くし。最悪の事態も予想される。ジャクソンホール明け、8月29日の日経平均326円高から10日目の9月9日が変化日。翌週16日までに答えを出すはずだ。何しろ、2、3日の日ロ首脳会談で首相の経済協力が露骨。ロシアは原油安とEUの経済制裁で行き詰まり、来年1月制裁期限切れを前に日本を取り込み、12月下関で平和条約締結を大義名分にサハリン開発を進める意向。中国もGDPの2.5倍といわれる債務を抱えうめき声という。4、5日G20の会場になった杭州。習主席のお膝元といわれ地下トンネル、地下鉄、6車線の空港ハイウェーなど巨額のインフラ投資。同市のGDP成長率が1~6月11%に達し借金地獄に輪をかけたという。サマーズ元米財務長官の持論で、「世界経済は多くの人が考えているよりかなり悪く、インフラをはじめ財政投入による景気刺激こそ医師が勧める処方箋」を真に受けた。10月イタリアの国民投票、11月米国大統領選など、議論しても始まらない際どい材料。待機需要が膨らみそうだ。当面、2日採り上げた■■■■■(****)ひとつ。今、来週と12月の市場ニーズにこたえるもの。サハリンパイプライン計画によるもので、2014年当時20年にも供給開始を目指すと伝えられた。5日99円で引け半値戻し152円。全値戻し239円も考えられる。
5日の日経平均111円高。一時231円高となり1万7037円引け。3ヵ月振り大台替えだ。TOPIX1343(+3)。出来高17億5000万株、売買代金1兆7400億円。9月限が1万7030円(+0.53%)の引け。10年債利回り-0.025%変わらず。上海総合が3072(+0.15%)で引けた。マザーズ指数の引け930.19(+2.10%)でゴーサイン。2週間程度高い。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など限られた。■■■■■(****)にため息がもれる。■■■■■(****)、■■(****)が思わせぶりだ。■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)よし。(了凡)