戦後最も困難な場面 視野に入った長期金利プラス転換 (2016.08.04)
続落で始まり後場一段安。日経平均一時335円安。引け全面安になった。欧米にアジア株安、1ドル100円の攻防が主因。「日本版ヘリマネ」が過剰に織り込まれ、進退きわまった日銀の「総括的な検証」に先物売り。前日財務相と日銀総裁が会談。午後3時から財務省と金融庁、日銀の会合が伝えられても続いた。銀行、証券が安い。出鼻をくじかれJQ平均、マザーズも急反落。9月まで危機封印といわれながら、リオ五輪(5~21日)を前に波乱含み。7月28日の2年債入札で-0.3610%をピークにマイナス金利の深掘りを織り込み反動が出た。12日の30年債入札がポイント。長期金利プラス転換も視野に入った。5日米雇用統計(7月)、7日FOMC議事録公表、26日FRB議長講演を通じて米利上げ観測が出ると円高一服。日本は金融が欧米に周回遅れでなってない。3日発足した第3次安倍再改造内閣の顔ぶれも、自民党の役員人事と同様に現状維持がせいぜい。経済先決、未来への投資も空回り。財政規律のしばりが足かせだ。インフレにこだわっているためで、デフレに適応すれば生き返る見通し。人口減、団塊の世代リタイア、AI、ロボット、IoTなどすべてデフレ要因。原油や鉄鉱石、小麦など国際商品の値下がり然り。少なくても欧米20年、中国50年とみられる大調整を前に日本だけ旧態依然のインフレ政策。財政に金融を加味したところで一時しのぎ。ヘッジファンドの餌食が関の山だ。3日ボックス圏から下振れ。差し当たり打つ手なし。日経平均を見ると、6月英国EU離脱で陰線を引き、7月政府・日銀の景気対策を手掛かりに陽線。8月過剰に織り込んだ反動から早々カウンター気味の陰線を浴びた。陰、陽、陰の鯨幕相場で今秋本格的な調整も考えられる。パリやブリュッセル、バングラディッシュなどテロ攻勢も「終わりの始まり」。ロシアが資源安なら中国もバブル崩壊と格闘が予想され、東京五輪まで4年戦後最も困難な場面という。しかし、日本の個人金融資産1700兆円、企業剰余金320兆円。海外純資産366兆円(2014年末=24年連続世界一)など確り。NYダウ1万8000ドルに対し日経平均1万6000円に過ぎない。原油在庫が20年振り高水準に達し売りポジション急増。7月31日、サウジアラムコが9月積み調整金1.3ドル値下げを発表したばかり。4日、英中銀が7年振り利下げを表明する見込み。8、9月正念場に違いない。反転が近い。冷静に進むところだ。
3日の日経平均308円安。大引け1万6083円。TOPIX1271(-28)。東証一部の出来高22億4000万株、売買代金2兆4500億円。9月限が1万6030円(-1.90%)の引け。10年債利回り-0.095%(-0.030%)。上海総合が2987(+0.24%)で引けた。マザーズ指数の引け925.35(-3.41%)。踏ん張りどころだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)程度。前日述べた■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)よし。■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)も強気。■■■(****)と■■■■■■(****)出番待ち。前向きでないと何も解決しない。(了凡)