依然としてボックス圏 8月にやってくる2月安値の期日 (2016.07.01)
前週末乱高下。日経平均一時203円高、117円安。引け締まった。日銀の追加緩和、政策総動員を受けたもので、8月2日閣議決定する経済対策を先取り。事業規模28.1兆円、財政措置13.5兆円(真水7.5兆円)を呼び水にデフレギャップ推定15兆円解消の手掛かりをつかんだ。公的資金枠12兆円、株式保有機構20兆円の買い取りなど時限措置延長も好感された。前FRB議長来日に伴う財政と金融両輪を加味したもので、閣議決定後3日に内閣改造。1日新しい都知事も誕生し8月再び上値を試す場面。「日本版ヘリマネ」の反動で暴落説に明け暮れた7月から解放された。米国に追随するとみられ、NYダウ2万ドル説も理外の理。昨年12月16日米利上げから10ヵ月が目安。再び高所恐怖症と暴落説を隣合わせに「トランプショック」を巡る展開が予想される。このため、4~6月期決算発表が峠を越す8月中旬手詰まり。「ポケモンGO」ごと■■■(****)に吸い込まれた市場エネルギーがマザーズに戻るという。6月23日の英国EU離脱から1ヵ月以上動転しただけに、■■■■■■■■(****)をはじめ創薬関連や7月19日の上場から鳴かず飛ばずの指数が息を吹き返す見込み。依然として8月もボックス圏。マイナス金利、円高に気をもみ皺をのばすような相場が続きそうだ。後半、原油や鉄鉱石など2番底が予想されるためで、■■■■(****)や■■■■■(****)など本格化にほど遠い。当面、日経平均の自律反発1万7991円。中間反騰1万8425円がせいぜい。日本の場合、企業や個人の「過剰貯蓄」がGDPの5%を占めデフレの正体という。人口減と同時に団塊の世代がリタイアをやむなくされ、8月から追加緩和・政策総動員でデフレを解消したところで徒労。団塊いなくなればギャップが拡大する。資本主義が人口増や戦争など
インフレなしに機能しないためで、バブル崩壊から25年余り日本の体験からデフレに適応。曲がりなりにバランスを取り戻したことも事実。この上、AIやロボット、IoTなど相当なデフレ要因。インターネットとグローバル化がもたらしたもので、デフレ脱却を強行しても時代に逆行する。戦後の成功体験に首までつかった60、70代の主要国リーダーに何ができるか。ひとまず自律反発、中間反騰で鉾(ほこ)をおさめるところだ。原油先物が40ドルを切ると様子が変わってくる。悲観無用だが楽観できず、後半ヘアピンカーブを回れないと来年フェアウェイに戻れない。
7月29日の日経平均92円高。大引け1万6569円。月足陽線で引けた。2月安値(1万4952円)の期日が8月にやってくる。TOPIX1322(+15)。東証一部の出来高31億8800万株、売買代金3兆2900億円。9月限が1万6610円(+1.22%)の引け。10年債利回り-0.195%(+0.085%)。上海総合が2979(-0.50%)で引けた。マザーズ指数の引け920.40(+1.03%)。7月19日から10日目にあたる8月1日が変化日だ。値上がり率ランキングによると、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。デフレに強いものが多い。■■■(****)、■■■■■■(****)もそうだ。2018年、リーマンショックから10年目が岐路とみられる。(了凡)