29日の昼下がり楽しみ 8月2日てんこ盛りの対策でると峠 (2016.07.29)
円高に振れ反落。日経平均一時214円安。大半安値圏で引けた。前日一時438円高の反動とみられ依然ボックス圏。ポジション調整に明け暮れた。11日、バーナンキ前FRB議長来日から「日本版ヘリマネ」でもちきり。連日観測記事にうなされ一喜一憂。29日、日銀が何をしようと暴落説がまことしやかに流れた。27日、たまりかねた首相が福岡の講演で8月2日閣議決定する経済対策の事業規模を28兆円(真水6兆円超)と表明。日銀に助け舟を出した。これを受けて29日昼食時に日銀の政策が明らかになり、必要なら週明け閣議決定間際さらに一手盛り込まれる見通し。つまり、依然ボックス圏が市場の答えだ。前FRB議長は、ヘリマネのほか量的緩和もひところの自信が後退している。FRBが現在保有する4兆2310億ドル(443兆8320億円)の証券、個人消費支出の価格指数が5月末0.9%(目標2.0%)も重荷。金融政策の98%が市場との対話といわれ、実際に行動したのは2%に過ぎないという。このため、今回の訪日で最高指導者に対し、現行法の範囲で可能な政策に基き、最大限の効果を発揮できる「強い決意」を市場に伝えるよう促した模様。これで落ち着いた。期待と不安を先取りした3週間の助走が終わり、8月2日てんこ盛りの経済対策がでると峠。金融政策も極限に近い。11月予想される「トランプショック」まで間があり、4~6月期決算発表一巡から事実上後半。次の流れに備えるところだ。受け売りだが、非伝統的な金融政策が市場の歪みを拡大。運用も攻めから守りに変わってきた。日本でマイナス金利がこれ以上拡大すると、郵政やメガバンクなど金融機関の運用が困難になり、預金者も実質金利を取られる事態。日銀の資金循環統計によると、2016年3月末の個人金融資産1706兆円(現預金894兆円)。15年債までマイナス金利がついた。今後の動きが注目される。国債暴落を煽る向きもあるが、1000兆円以上になった政府債務残高を処分(民営化)すると半分残るといわれ、財務省の「財政健全化」を額面通り受け取れない。株に限らず経済合理性にかなうバリュー投資が運用の決め手。日本株は欧米にひきかえ割安だけに落としどころ。29日か来月2日、期待が失望に変わり暴落すると好買い場。■■■(****)が220円台、■■■(****)も2万円割れで手に入る。19日に先物ができたマザーズ指数だって黙っていない。相場が立つのは儲かるからで、29日の昼下がりが楽しみだ。
28日の日経平均187円安。大引け1万6476円。TOPIX1307(-14)。東証一部の出来高18億9700万株、売買代金2兆3700億円。9月限が1万6410円(-1.80%)の引け。10年債利回り-0.275%(+0.025%)。上海総合が2994(+0.08%)で引けた。マザーズ指数の引け910.99(-1.37%)。8月再スタートが見込まれる。値上がり率ランキングによると、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。■■■■■■(****)も比較的確り。秋口から活躍しそうだ。27日取材した■■■■(****)。今、来期連結営業最高益更新が見込まれる。ジェネリック原薬供給とベトナム関連事業が収穫期を迎えるためだ。(了凡)