証券ビュー

アンコール伊勢町

底叩き買い戻し第2幕 7~9月やり過ぎると玉不足に (2016.07.13)

マドを空けて続伸。日経平均一時529円高。後場伸び悩んだ。前場6月23日の1万6238円を抜き、英国がEU離脱する前の水準を回復。戻り売りによるものだ。大引けで翌24日の高値1万6389円を抜くと本物。中間反騰1万8425円が視野に入る。英国から飛び出したキャピタルフライト(資本逃避)が口火とみられ、米債券、社債、株式に流れ込み、日本にもアタリがきた。国債利回りがマイナス金利に引っ張られ、社債や株の利回り確保に追われている模様。11日、S&Pが昨年5月の最高値2130を更新。一時2143をつけたが、公益や通信、生活必需品などデフェンシブ関連の上昇が主因。すでに相当割高なため、出遅れた日本で追随する動きが予想される。欧米が英国EU離脱から小康を取り戻したほか、首相の大規模な経済対策指示、バーナンキ前FRB議長来日。さらに、14日英国新首相にメイ内相(59)就任も決まりテンポが上がってきた。首相の対策が急ごしらえで「ヘリコプターベン」と重なるだけに、7~9月やり過ぎると10~12月玉不足。反動も大きい。しかし、6月のように弱気一色では来年もたない。中国やロシアが通貨安を金準備で穴埋めしているように、サウジ、ブラジル、ベネズエラもしたたか。ソロスのポンド・中国売りや野村の日経平均6500円説、日経の空売りファンド紹介など6月24日以降底叩きの買い戻しが見もの。一服しても、円高株安の巻き戻し第2幕がやってくる。何しろ、裁定買い残7500億円、信用買い残も2兆2800億円と3年振り超低水準。1998年以降、規制に次ぐ規制でがんじがらめ。牙も抜かれたシマの一角に反転の光明がうかがえる。10日参院選の与党圧勝によるもので、31日都知事選にかけて混乱した都政収束を見越し理想買い。日銀も28~29日の政策決定会合で「現状維持」が困難とみられる。但し、今回の経済対策が事実上ヘリコプターマネー。返す当てのない財投を窓口に具体化する見込み。さすが、前FRB議長。「日本支店」に知恵をつけたといわれそうだ。米国の金融引き締めが後退し、日銀の異次元緩和も限界にさしかかり財投の出番。年金受給納付10年、返済不要の奨学金導入、リニア全線開通8年前倒しなど大盤振る舞い。戦後の混乱に次ぐ政府の借金踏み倒しと受け取れる。株も黙っていない。26年振りバブル再燃。ミクロ・マクロで半値戻し、全値戻しの挙げ句、倍返しも考えられる。11、12日の日経平均986円高が突破口になった。

12日の日経平均386円高。大引け1万6095円。TOPIX1285(+29)。東証一部の出来高26億株、売買代金2兆7700億円。9月限が1万6150円(+2.80%)の引け。10年債利回り-0.275%(+0.005%)。上海総合が3049(+1.82%)で引けた。マザーズ指数の引け995.89(+0.88%)。19日次第で流れが一変する。値上がり率ランキングによるが、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。■■■(****)、■■■■■■(****)も確り。ともに夜放れが楽しみだ。12日、オランダの仲裁裁判所が中国の歴史的権利を主張する「九段線」に法的根拠なしと裁定を公表した。(了凡)