8日一矢報いる変化日 引っこみつかず黙っていない日銀 (2016.07.08)
リバウンドが一巡し模様眺め。日経平均一時137円安。安値圏で引けた。反転10日目の8日、SQと米雇用統計発表を巡る変化日。GLOBEX(シカゴ先物)の弱含みが重し。1ドル100円の攻防になった。6月24日英国EU離脱に伴う100円割れに見合うもので、99円台をつけると円高株安の巻き戻し。メガバンクや内需、ディフェンシブ関連の一角が小確りしていた。6日、FRBが6月のFOMC議事録を公開。「待つのが賢明」と伝えられ米利上げにしてやられた。じたばたしても始まらない。信用・裁定買い残ボトムゾーン。円・ドル50日移動平均が15%以上開き一触即発といわれる場面。6月24日の日経平均1万4952円に対し、2番底を見て反発と考えられる。10週後8月下旬、10ケ月後来年4月に正体がわかる。欧米の株価指標が離脱前の水準に戻し、日本が3分の2戻しにとどまり円高懸念。若林栄四説の1ドル65円(2022年)が隠し味だ。75円(2011年)から約11年後。円高というよりポンド、ユーロ、ドル安など跳ね返り。通貨安が株安と連動するもので、黄金分割で日柄を計算すると今から6年後。逆に、日本株が独り勝ちともいわれる。前日、円高が日本経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)によるものと述べた。為替理論で「セーフヘブン」(安全な逃避先)に日本円が常連なのもスイスフラン、金をしのぎ過去のパフォーマンスが手掛かり。受け売りだが、1990年1月から2016年5月まで収益がプラスになったのは唯一日本円のみ。リスクオフで日本の金融政策がより消極的だったのが主因という。現在、外資がマイナス金利で円高株安に追い込まれた日銀に対し、政策の限界と考えているなら、さらに対抗措置で彼らに買い戻しを迫る必要があると勇ましい。ひるがえり、「中央銀行が終わる日」(新潮選書)という説もある。金融政策はインフレを前提にしたもので、経済拡大が困難になり金利をとれなくなると中央銀行の機能が低下。成長の時代だからうまくいった。民主主義もそうで、成長が止まると税収も落ち込み格差が拡大するという。10日参院選で自民単独過半数、改憲4党3分の2となれば、臨時国会で予想以上の政策対応が見込まれる。日銀もマイナス金利反対派の審議委員を2人追い出し、賛成派を迎えただけに黙っていない。8日変化日に一矢報いる場面。引っ込みがつかなくなった。
7日の日経平均102円安。大引け1万5276円。TOPIX1226(-8)。東証一部の出来高18億3200万株、売買代金1兆8500億円。9月限が1万5260円(-0.13%)の引け。10年債利回り-0.280%。上海総合が3016(-0.01%)で引けた。マザーズ指数の引け980.27(-3.00%)。2番底から反発が見込まれる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)程度。■■■(****)、■■■■■■(****)も小甘い。しかし、前者は世界初のゲノム創薬誕生がついて回る。野村が■■■■■(****)を後押し。IR待ちだ。後者もニューヨーク金先物と国際商品の範疇で有力な存在。昨年5月NYダウ、同6月上海総合が天井打ち。これまで日本株28%、ドイツ株も24%下落。今年後半から2段下げという。ドイツ銀行が焦点のようだ。(了凡)